1.本研究のカリキュラム計画上の立場を明確にした。カリキュラムを学校教育計画と定義し、ガリキュラムの立案において求められるリーダーシップは、子どもたちの経験、社会の状況の理解にもとづく、教育的タクトであるとした。(日本カリキュラム学会第15回大会課題研究1:「カリキュラム経営と教師の力量形成」2004年7月3日、於 愛知教育大学) 2.米国ノースカロライナ州、ドイツバイエルン州、英国ナショナルカリキュラムを検討して、グローバル経済下、知識経済下の職場の変容とその中で求められる能力に対して現代の学校カリキュラムがどのように対応しようとしているかを明らかにした。(日本教育方法学会第40回大会自由研究発表 2004年10月9日 於 和光大学) 3.学校で育てる学力を、教科内容にかかわった読み、書き、聞き、話す力ととらえ、教科内容にかかわった、読み、書き、聞き、話す活動を促すような教育的共同体を作ることによって、学力を育てることができるという提案を行なった。(『教科の充実で学力を伸ばす』ぎょうせい 2004年) 4.地域社会や共同体から独立して、学校の教育方法を考える構想は、18世紀末から19世紀にかけてのドイツの教育方法学の構想の中に見られることを発表した。(中国四国教育学会第56回大会自由研究発表 2004年11月28日 於 鳴門教育大学) 研究の遂行のために、カリキュラム理論、カリキュラム史、学習共同体、共同体の問題に関連した地域社会、地域計画、都市計画の歴史、家族史、共同体の問題に関連した社会福祉と労働の歴史に関する文献を多数購入し、多数の文献を複写した。
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