研究分担者 |
小野瀬 雅人 鳴門教育大学, 学校教育学部, 教授 (40224290)
芝山 明義 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助手 (10243742)
梅澤 実 鳴門教育大学, 地域連携センター, 教授 (60314887)
弓削 洋子 鳴門教育大学, 学校教育学部, 助教授 (80335827)
橋本 洋治 名古屋短期大学, 保育科, 専任講師 (00390055)
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研究概要 |
本研究は,子どもの自己肯定意識の低さに教育問題の原因の一端があると考え,その向上を図る有効な方法を探ることを目的としたもので,今年度は3年計画の2年目にあたる。本年度実施した研究は以下の4点である。 第1に,昨年度実施した全国の青年の家,少年自然の家,青少年野外活動センター等の体験活動を主とした社会教育施設職員に対する質問紙調査の分析結果を,日本教育行政学会第40回大会において発表した。考察としては,施設設備の条件は一定存在するものの,学社連携を進める体制の構築が遅れていることが判明した。この研究結果は,日本教育行政学会の年報に投稿している。 第2に,子どもの自己肯定意識を向上させるとされるアメリカにおけるプロジェクト・アドベンチャーに注目し,その歴史的展開過程を探索するとともに,どのような質的変容がみられたのかを検討した。この内容は,日本教育経営学会第45大会において発表するとともに,研究協力者が紀要論文にまとめた。 第3に,プロジェクト・アドベンチャーをいち早く取り入れた宮城県教育委員会の生涯学習課,高校教育課,松島野外活動センター,志津川海洋青年の家の担当者にインタビューを実施し,活動内容と成果,課題等を把握した。また,MAP研究会の会員の学校におけるPA実践の記録を収集し,分析した。これらの分析結果は,日本教育経営学会第45大会において発表した。また学会誌等に投稿する予定である。 第4に,学社連携・融合事業の進展状況について,教育委員会に対する全国調査を実施した。ただし,昨今の市町村合併の進展により,合併していない市区町村を対象としたことと,予算の関係上,750市町村に限定された。現在,回答を待っている状況であるが,この分析結果については,日本教育行政学会第41回大会において発表する予定である。
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