• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

痴呆介護実践力向上に関する研究-家族介護者の生涯学習体験に基づく分析-

研究課題

研究課題/領域番号 16530521
研究機関高知女子大学

研究代表者

宮上 多加子  高知女子大学, 社会福祉学部, 助教授 (90259656)

キーワード認知症 / 家族介護 / 介護実践力 / 生涯学習
研究概要

本年度の研究課題は、家族の認知症介護体験に関する資料に基づき、成人に対する生涯学習という枠組みを用いて、家族介護者の認知症介護実践力の変化と関連する要因を質的に分析することである。分析のためには、以下の資料を用いた。
(1)呆け老人をかかえる家族の会(以下「家族の会」)の会報地方支部版(高知・福岡)について、1995年1月から2004年7月号までを収集・整理した。この中で、投稿者が明記されている記事の中から、介護体験談が2回以上掲載されているもの(25人分)を抽出し、内容の変化について分析した。
(2)「家族の会」地方支部(高知・福岡)の世話人代表者に対して、会報編集および集いの実施について、聞き取り調査を行った。
(1)および(2)の結果をふまえて、会報の掲載記事のみでは介護の状況および認知症高齢者の状況が不明確であるため、家族介護の経過を逐次的に記述してある認知症介護体験に関する出版物を収集し、分析を行った。
(3)「自分史」および「ふだん記」というジャンルの中で、認知症介護体験について記述している書籍の出版状況を把握するために、春日井市文芸館の日本自分史センターおよび帝京学園短期大学図書館を訪問し、担当者に聞き取り調査を行った。同時に、書籍を閲覧し、内容について把握した。
(4)「家族の会」会報全国版および地方版(高知・福岡)の1995年1月から2004年7月号の記事の中で、介護体験談として紹介されている書籍20冊の中から、「家族の会」地方支部および同様の組織が編集を行っており、介護体験が詳細に記録されている5冊を選出した。現在、この5冊に掲載されている65人の介護体験談を詳細に分析し、先行研究において宮上が提示している「家族の痴呆介護実践力の変化プロセスモデル」の検証を行っている。

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] 家族の介護実践力に関する研究-痴呆介護実践力の構成要素と変化プロセスの特徴-2005

    • 著者名/発表者名
      宮上多加子
    • 雑誌名

      高知女子大学紀要社会福祉学部編 第54巻

      ページ: 1-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] 家族の痴呆介護実践力の構成要素と変化のプロセス-家族介護者16事例のインタビューを通して-2004

    • 著者名/発表者名
      宮上多加子
    • 雑誌名

      老年社会科学 第26巻第3号

      ページ: 330-339

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi