研究課題/領域番号 |
16530531
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研究機関 | 立命館大学 |
研究代表者 |
四方 利明 立命館大学, 経済学部, 助教授 (90340489)
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研究分担者 |
中島 勝住 京都精華大学, 人文学部, 教授 (00172320)
葉山 勉 京都精華大学, 芸術学部, 助教授 (10238149)
倉石 一郎 東京外国語大学, 外国語学部, 助教授 (10345316)
尾崎 公子 兵庫県立大学, 環境人間学部, 助教授 (90331678)
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キーワード | 複合施設 / 地域社会 / 学校施設 / 学校建築 / 学校統廃合 |
研究概要 |
本年度は、学校施設の複合化について、それが地域社会においてどのような意味を持ってくるのかという観点から、主要には以下の二つの項目において研究を進めた。 1.京都府南山城村におけるフィールド調査 京都府南山城村では、2003年度より村内の三つの小学校の統廃合によって南山城小学校が新たに開校したが、この南山城小学校は、保育園、保健福祉センターとの複合施設である。本研究においては、科研費執行に先行して、廃校になった旧田山小学校をもつ田山地区において、地域住民と田山小学校や複合施設とのかかわりについての聞き取り調査に着手している。科研費によって、この聞き取り調査による膨大な量のテープ起こしとデータの整理を行うと同時に、田山地区に伝承されている雨乞いの儀礼であり、田山小学校をその重要なステージとする田山花踊りを取材し、田山小学校と花踊りのかかわりについて、聞き取り調査を行った。 2.学校施設の複合化の事例研究 学校施設の複合化の事例をおさえるため、国内においては、もともと複合施設として設計されたわけではないが、空き教室を福祉施設に転用している、宮代町立笠原小学校(埼玉県)を訪問調査した。また、複合施設というわけではないが、明治33年に建てられた現役校舎としては日本最古の木造校舎であり、町並み保存された観光地区の景観の一角を担うなど、まさに地域社会に根ざした、高梁市立吹屋小学校(岡山県)を訪問調査した。さらに、海外においては、デンマークのスティンヴェ校(ファールム市)、スウェーデンのヘーグセートラ校(リーディンゲ市)を訪問調査した。ともに住宅地のなかにあり、地域住民とのかかわりを想定して設計された複合施設である。
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