研究概要 |
初年度の16年度の前半期においては、理論的研究を行った。全員が、多数のアメリカの大学院における5年制修士教員養成機関の資料を収集し、そのプログラムの構成とカリキュラムについて分析し考察した。また、その分析結果を体系化して、図表化及びチャート化して分類し、その特色をまとめた。 後半期において、実態研究を行った。アメリカ班の2人(中谷、西本)が、アメリカの大学を訪問して、5年制修士教員養成プログラムの実際的研究を行った。訪問した大学院は、(1)Trinity University(Texas),(2)Washington University in St.Louis(Missouri),(3)The State University of New York at Albany、(4)Rutgers, The State University of New Jersey at New Brunswick、(5)Teacher's College, Columbia University(New York)であった。訪問先では、プログラムの実施過程、実施上の課題や工夫、問題点に焦点を当てて、関係者(スタッフ、教授たち、学校長、当該の大学院生)等にインタビューしたり、資料を収集したりするというものであった。これらの取材や収集においては、ビデオカメラや録音機を使用したが、非常に有益であった。 日本班の2人(佐藤、前原)は、日本の大学院を訪問して、大学院における教員養成プログラムに関する資料を収集した。訪問大学の大学院担当該関係者にインタビューをしたり、資料を収集したりするという作業であったが、アメリカと日本の大学院における教員養成プログラムの比較研究を進めるという意図であった。 2年目の平成17年度の前半期においては、資料の分析と理論的まとめを行った。アメリカ班が、アメリカの大学院における5年制修士教員養成機関のプログラムの取材と資料、日本班が、日本の大学院における教員養成プログラムの取材と資料に基づき、研究会を持ち、その整理と分析を行うとともに、全員で、その成果を発表し合った。この過程でアメリカ班は、収集資料の翻訳に、日本班は収集資料の分析と整理に精力的に取り組んだ。 後半期において、研究会の継続と報告書の作成のための作業を行った。 報告書作成の仕上げに際して、全員で報告書の全体を確認した。
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