研究概要 |
3カ年にわたる本研究の目的は,大学生の卒業後のキャリア形成を支援するために,大学におけるキャリア教育の望ましいあり方を探るとともに,その教育内容と方法を検討することによって,有効かつ実践可能なキャリア教育プログラムを開発することである。その3カ年の1年目にあたる16年度では、大学におけるキャリア教育プログラムの試行版を開発するために、次のように研究を進めてきた。 (1)アンケート調査(質問紙調査法)を実施した。調査対象と回答者数は次の4つである。大学生(学部生):477人、大学卒業生:368人、企業の人事担当者:44人(回収中)、小・中・高校等教員:257人。現在その結果を分析しているところである。 (2)国内外の関連する文献の収集,並びに関連事例に関してヒアリング調査等を行ってきた。具体的には国内では、立教大学、立命館大学、法政大学、金沢工業大学などの資料を文献やインターネット等から収集した。海外では、大学におけるキャリア教育の実態を調査するために、英国のシェフィールド大学、シェフィールド・ハレム大学,およびロンドン大学を訪問して、ヒアリング調査を実施する。 (3)現在収集した文献の整理とともに、アンケート調査(質問紙調査)とヒアリング調査の結果を検討しながら、キャリア教育プログラム(試行版)の「案」を作成しているところである。
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