1.昨年度に引き続き、研究目的達成に必要な人権教育関連の基本文献・資料の収集を行った。その結果、欧州評議会出版局から刊行されたものをはじめ、ドイツ連邦共和国、スイス連邦、オーストリア共和国などにおいて刊行された研究所や教育現場で活用されているテキスト類及びマニュアル等を相当数入手できた。 2.2005年12月および2006年2月の都合2回の海外調査研究を行った。その際、欧州評議会ユースセンター・ブダペスト(ハンガリー共和国)、オーストリア国立人権教育サービス局、ザルツブルク州立教育研究所(以上オーストリア共和国)、ユダヤ博物館、ドイツ連邦人権研究所、ドイツヒューマニズム連盟ベルリン支部(以上ドイツ連邦共和国)、チューリッヒ州教材出版局、スイス人権連盟、EIP(平和の手段としての学校のための世界協会)(以上スイス連邦)、等々で担当者と面談して、人権教育関連の情報・資料の収集を行った。特に欧州評議会ユースセンター・ブダペストでは、所長Rothemund氏との面談で、平成18年度内に出版予定の"COMPASS A Manual on Human Rights Education with Young People"(2002)の翻訳にかかわる詳細な打ち合わせならびに今後の人権教育推進および関連情報の普及・徹底に関する有益な情報交換ができた。 3.上記の収集した分権資料の分析を進めている。分析・検討の成果の一部を、座長を務めている文部科学省「人権教育の指導方法等に関する調査研究会議」の「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ]」(平成18年2月)の主要部分の記述に活用した。 なお、欧州評議会出版局刊行の"COMPASS A Manual on Human Rights Education with Young People"(2002年)の日本語への翻訳作業は90%以上完成した。
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