研究課題
基盤研究(C)
1.研究目的の達成に必要な人権教育関連の基本文献・資料収集については、都合6回の海外渡航等により、欧州評議会出版局の刊行物をはじめ、ドイツ、スイス、オーストリア等々で刊行された多くのものを入手した。また、欧州評議会本部、欧州ユースセンター・ブダペスト、ドイツ人権研究所、オーストリア政治教育・人権教育センター、スイス人権プラットフォーム等々で、人権教育研究者及び実践家と面談し、最新の人権教育関連の情報の収集・意見交換を行った。それらの文献・資料・情報の分析で得られた知見や研究成果を、文部科学省人権教育の指導方法等に関する調査研究会議の審議や「人権教育の指導方法等の在り方について[第二次とりまとめ]」(平成18年1月公表)の作成をはじめ、複数の県教育庁人権教育プログラム等作成に活用し反映させた。現在、研究成果の一端を単行本として刊行する準備を進めている。(2007年夏刊行予定。)2.欧州評議会が刊行した"COMPASS : A Manual on Human Rights Education with Young People"(2002)は、最も優れた総合的人権教育マニュアルとして国際的に非常に高く評価され、2007年5月現在で21ヶ国語に翻訳されている。この著作の日本語版の版権を獲得し、平成18年12月に『人権教育のためのコンパス[羅針盤]-学校教育・生涯学習で使える総合マニュアル-』のタイトルで明石書店より出版した。この邦訳書はすでに学校教育、社会教育分野で注目され、活用され始めている。なお、平成19年2月に渡欧して"COMPASS"に基づく指導者養成セミナーで訓練を受け、3月には欧州評議会指導者養成専門員エリザベス・メルクソー氏との協同で、日本で最初の「人権教育のための『コンパス』[羅針盤]」に基づく指導者養成セミナーを実施し、全国から多数の参加者を得た。
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筑波大学 道徳教育研究(筑波大学道徳教育研究会) 第8号
ページ: 1-22
第54回日本PTA全国大会・大会記録誌
ページ: 215-230
Research in Moral Education (Annual Report of the Section of Moral Education, University of Tsukuba) No.8
The 54th Annual Report of Japanese PTA