研究課題
本年度は、次の事項について研究を遂行した。1.アジア圏の日本人学校の研究を深めるため、上海日本人学校の家庭科の教育環境について調査し、日本人学校の家庭科教育の現状に関する資料を収集することを目的とした。2.昨年度実施した帰国生徒と一般生徒の家庭生活観や家庭科観の調査データを解析し、帰国生徒にみられる特質を解明することを意図した。[方法]1.2006年1月、上海日本人学校を訪問し、家庭科の授業や家庭科関連の施設・設備の現状を調査した。さらに、学校長および家庭科教諭に、児童・生徒の実態についてヒヤリングした。2.上海日本人学校の小学部、中学部の児童・生徒の家庭生活観や家庭科観について質問紙調査を実施した。[結果]1.上海日本人学校の家庭科教育の現状に関する資料を収集し、問題点や特質を整理することができた。また、上海日本人学校における施設・設備の整備状況や家庭科の授業に対する教師の取組の工夫を垣間見ることができた。また、小学部および中学部の家庭科、技術・家庭科教育の実態を調査した。さらに、現地理解教育として家庭科の果たすべき役割についても考察した。2.小学部、中学部の児童・生徒の家庭生活観や家庭科観が明らかになった。異文化のはざまで成育することによって、貴重な体験を余儀なくさせられることにより、家庭生活観や家族観などに特徴がみられた。3.2005年6月の日本家庭科教育学会48回大会、8月のThe 13th Biennial International Congress of Asian Regional Association for Home Economics及び9月の日本教科教育学会31回大会において発表した。
すべて 2005
すべて 雑誌論文 (4件)
日本家庭科教育学会第48回大会 研究発表要旨集
ページ: 18-19
The 13th Biennial International Congress of Asian Regional Association for Home Economics Research and Practitioners' Paper Abstracts
ページ: 411-427
ページ: 564
日本教科教育学会全国大会論文集
ページ: 180-181