研究分担者 |
大田 春外 静岡大学, 教育学部, 教授 (40126769)
山田 耕三 静岡大学, 教育学部, 教授 (00200717)
中村 享史 山梨大学, 教育人間科学部, 教授 (70303394)
両角 達男 静岡大学, 教育学部, 助教授 (50324322)
熊倉 啓之 静岡大学, 教育学部, 助教授 (00377706)
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研究概要 |
本研究の目的は,小学校算数科、中学校数学科,高校数学科における幾何教育について,小中高の接続を見通して児童・生徒の理解の様相と学習内容の系統とを実証的に明らかにするとともに,その両者を踏まえて,幾何教育改善のための提言を行うことである。平成16年度からの研究の第2年次にあたる今年度は、当初の目的に従って次の点について研究を進めた。 1.昨年度に組織した総勢12名からなる研究グループをそのまま継続し、そのメンバーによって研究を推進した。 2.小中高の各学校段階における幾何の指導内容とその扱い方の現状を踏まえて、幾何教育に関する小学校算数と中学校数学との接続、中学校数学と高校数学との接続に関して,内容の系統の面と児童・生徒の理解度の面から,現状とその問題点を明らかにした。 3.小学校第3学年での三角形・四角形に関する児童の理解の様相や興味・関心の実際、及び、第6学年での見取図を描くこととよむことについて、授業研究を通して検討した。また、図形カリキュラム編成上、しばしば問題になる投影の見方に関する理解の様相について、実験授業を通して第6学年での指導の可能性を確認した。 特に第6学年での授業研究によって、空間図形に関する小学校算数と中学校数学との接続に関する問題点、改善点が明確になった。 4.イギリスにおいて幾何教育の改善に中心的な役割を果たしているサザンプトン大学教育学研究科のキース・ジョーンズ博士に対して、イギリスの幾何教育の現状と問題点に関するインタビュー調査を行った。また、その訪問調査の際に、中等学校での数学の授業観察の機会を得て、イギリスの幾何教育の実際を把握することができた。
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