研究概要 |
本年度は,アンケートのフィールド・テストを実施した。 アンケート(questionnaires)の作成に関しては,日本語の原文を作成し,研究力者の徳博士や彼女の同僚から,アメリカの実状と合わない質問(教科書の使用等)についてアドバイスを受け一部を訂正し,英語版を作成した。そのアンケート用紙をもって,2007年3月14〜18日にニューヨークで開催された全米美術教育学会(NAEA)に参加し,機会をとらえて参加者へのアンケートを依頼し,回答をもらった。その大会では,いくつかの発表資料や教材関連資料を入手した。 また,その日本語版を作成して,2007年3月25〜26日に金沢で開催された美術科教育学会全国大会で,参加者へのアンケートを依頼し回答を得た。また,同じ大会で,日米比較を通した学力観の研究成果の一部として,特に「感性」としての「能力」について口頭発表をした。「能力」と学力との関係については,学会誌に投稿し,審査を経て掲載された。 アンケートの集計と項目,質問文の見直しなどは現在,検討中であるが,フォーム形式でインターネットに載せて回答を集計する方法を試験的に行っていくために,情報機器管理者と交渉中である。 また,米国の関連サイトにある授業実践事例をいくつか翻訳し,同じような題材を扱っている日本での指導事例と比較して,文献面からも比較を行っている。また,米国で刊行された小学校用美術教科書(Art Everywhere)を科研費で購入し,その教材事例について,日本の教科書教材との比較研究を行った。
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