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2004 年度 実績報告書

グループ・ディスカッションを中心とした読むことの学習開発に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16530593
研究機関広島大学

研究代表者

山元 隆春  広島大学, 大学院・教育学研究科, 助教授 (90210533)

キーワードグループ・ディスカッション / 文学の授業 / 読者反応 / 読むこと / 対話 / ピア・トーク / 学習開発 / トランスクリプト
研究概要

平成16年度は、研究計画に従いながら基礎的な研究とグループ・ディスカッション記録の収集・分析を行った。
基礎的な研究としては、内外における「読むこと」の学習におけるグループ・ディスカッションに関する文献を収集・分析し、原理的・実証的な考察を行い、その成果を二つの学会で発表した。一つは、第106回全国大学国語教育学会(2004年5月 於:千葉大学)での「文学の読みが「対話的」になる条件-"point-driven reading"概念の検討を手がかりとして-」であり、いま一つは、中国四国教育学会第56回大会(2004年11月 於:鳴門教育大学)での「読むことの学習における「ピア・トーク」の役割」である。前者は、グループ・ディスカッションで営まれる読みの深化を左右する"point-driven reading"(要点駆動の読み)が成り立つ諸条件を明らかにし、後者においては、主としてアメリカ合衆国における初等・中等国語教育での「ピア・トーク」実践の具体的展開を訳出し、分析・検討し、それが日本における「読むこと」の学習開発にどのような示唆をもたらすか論じた。
並行したかたちで2004年11月から2005年2月にかけて、公立中学校の1年生の文学作品(別役実「空中ブランコ乗りのキキ」)の授業において「グループ・ディスカッション」を取り入れた授業実践を試みてもらい、その授業におけるディスカッション内容をICレコーダ及びデジタルビデオカメラを用いて録音・録画し、それをトランスクリプトしながら分析を進めている。授業実践記録については平成17年度に本格的な考察を行う予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] テクストに会ったらどうするか2004

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      月刊国語教育(東京法令出版) 24・8

      ページ: 40-43

  • [雑誌論文] 文学の読みが「対話的」になる条件2004

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 雑誌名

      国語科教育研究(全国大学国語教育学会) 106

      ページ: 49-52

  • [図書] 文学教育基礎論の構築-読者反応を核としたリテラシー実践に向けて-2005

    • 著者名/発表者名
      山元隆春
    • 総ページ数
      762
    • 出版者
      溪水社

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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