平成17年度は、研究計画に従いながら本研究全体の集約を行った。 平成16年度から引き続いて行ってきたグループ・ディスカッションを取り入れた読むことの学習に関する研究文献に関する考察をまとめた。平成17年度末に刊行した報告書(私家版)のなかにその成果を集約している。また、別役実「空中ブランコ乗りのキキ」を素材として営まれたグループ・ディスカッションに関する実証的な研究の成果を、学会で発表した(「グループ・ディスカッションによる「読み」の構成」第108回全国大学国語教育学会2005年10月岐阜大学教育学部)。 2年間にわたる研究の成果をA4版150頁余りの報告書にまとめた。「グループ・ディスカッション」を取り入れることが、「読むこと」の学習を一人ひとりのリテラシー育成の場にするということを明らかにすることができた。「読むこと」の授業におけるディスカッションや話し合いの役割をあらためて明確にし得たことが本研究の大きな成果だと言えるだろう。
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