研究課題
基盤研究(C)
本研究は、第1次調査としての「高等学校における戦後古典教育実践の調査研究」(課題番号13680311平成13〜15年度科学研究費補助金基盤研究(c)(1))の継続、発展を求めてなされた。平成16〜17年度における戦後古典教育実践の調査は、おおむね分担に従って行われた。すなわち、世羅博昭が、愛知、千葉、静岡、神奈川、岐阜、広島の各県の調査、収集を行った。内藤一志は、東京、茨城、栃木、群馬の各県の調査、収集を行った。また、新たに所在を発見した岩手、秋田の資料についても調査、収集を行っている。渡辺春美は、予定を少し変更して、前2者と情報交換をしつつ、東京、神奈川、三重、島根、岡山で補充的調査に重点を置いて調査し、資料の分析考察を進めた。調査・収集対象の中心としたのは、各県の教育センターの研究紀要、研修報告、大学の国語教育学講座の研究紀要、附属中・高等学校の研究紀要、各県の中学校、高等学校の国語教育研究会の紀要、資料、高等学校の研究紀要、私家版の書籍、資料である。また、一部地域については、指導主事、研究会代表から直接情報を得ることも行った。調査対象の中心は、高等学校の古典教育実践であるが、その背景、基盤に関するものとして、古典教育論、中学校における古典教育実践に関する調査、収集も積極的に行った。また、これらとは別に、国立国会図書館編『雑誌記事索引』、国語研究所編『国語年鑑』、国文学研究資料館編『国文学年鑑』、国立情報学研究所『GeNii』なども利用した。以上の調査・収集に基づき、学会発表と論文発表を行った。これらの発表の中には、実践史研究を進める上で必要とされる、古典教育論、教育課程史等に関する研究も古典教育実践を踏まえつつ行われた。データベースは、(1)発行年月、(2)著者名、(3)論文題目、(4)所収誌、(5)号又は巻数、(6)発行所・発行者、(7)教材1・2(1は、論文中の教材名で、複数にわたるばあいは、主な2つを挙げた)、(8)古典教育実践は「1」、それ以外は「2」とした。こうして全体としては、約4000の資料を入力した。また、資料を基に、戦後古典教育実践略史、古典教育実践個体史をとらえることを試み、学会発表を行った。さらに、古典教育のあり方に関しても試論をまとめることができた。
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月刊国語教育研究 405号
ページ: 4-9
語学文学 45号(印刷中)
he STUDY on JAPANESE EDUCATION(Monthly Magazine) no. 405
LANGUAGES and LITERATURE no.45
In COMMEMORATION of SERA HIROAKI'S RETIREMENT
ページ: 1-11
HE COLLECTION of PAPERS in COMMEMORATION of SERA HIROAKI'S RETIREMENT
ページ: 323-337
月刊国語教育 25巻5号
ページ: 12-15
語文と教育 19号
ページ: 56-65
The EDUCATION of JAPANESE(Monthly Magazine), TOKYO HOREI PUBLISHING CO., LTD vol. 25, no. 5
STUDY on GRAMMAR, LITERATURE and EDUCATION no. 15
THE LECTURE of JAPANESE EDUCATION, ASAKURAPUBLISHING CO.LTD.
ページ: 135-156