研究概要 |
研究の最終年度にあたる平成18年度は,これまでに収集した資料をもとに教材用DVD,CD及び音楽科指導資料集の作成を行った。 指導資料集は全5章からなり,各章の内容は以下のとおりである。 第1章では,民謡と郷土芸能,長崎の外来音楽,長崎の歌など「長崎県の文化と音楽」を全般的に取り上げた。 第2章から第4章までが研究の主たる種目を詳細に記述した部分で,「ハイヤ節」「明清楽」「歌オラショ」を取り上げている。第2章「ハイヤ節」の内容は,ハイヤ節系の民謡,ハイヤ節の音楽的特徴,日本各地のハイヤ節とハイヤ節系の民謡などである。第3章「明清楽」の内容は,明清楽の歴史,明清楽の楽器,明清楽の拡がり,明清楽の楽譜,長崎の中国文化などである。第4章「歌オラショ」の内容は,隠れキリシタン,歌オラショとその起源,歌オラショの歌詞と旋律,歌オラショの背景・キリスト教徒洋楽の渡来などである。 第5章では,前述の郷土の音楽の教材性について,各々の種目について具体的な指導内容を示した。 教材用DVDとCDについては,演奏を録画したものと関連する資料をもとに各々について作成し授業で活用できるようにした。 なお,音楽科指導資料集の内容は研究成果報告書に掲載し冊子として活用を希望する学校などの教育機関に提供できるようにしている。
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