研究課題
基盤研究(C)
基礎的な数学学習に困難を持つ児童生徒に治療的な教育を行い、彼らがそれぞれ抱える学習困難を克服し、一歩一歩学習を達成させていく様子を、主に学習プリント上の作業結果で記録してきた。(「スペシャル・ニーズのある児童・生徒の数学学習支援データベースの作成」課題番号13680322)本研究は、この研究を継続しさらにデータを収集するとともに、蓄積データをWeb上で利用可能にすることを目的としている。このWebデータベースの完成によって、教育現場の教師たちによって参照可能になる。とりわけスペシャルニーズのある子どもたちを担当する教師たちは、子どもたちの学習困難を克服する過程を具体的に見ることによって励まされるだろう。本研究のデータベースの内容は、次のような「数と計算」の学習につまずいた子どもたちの記録である。すなわち、軽度な知的障害のある子ども、包括性学習障害が強く疑われる子ども、風疹による発熱で中枢神経系にダメージを受けたと考えられる子ども、水頭症で何がしかのダメージが中枢神経系に残ったと考えられる子ども、多動で自閉的な傾向をもち数概念の獲得につまずいている子ども、具体的な原因は思い当たらないが、つまずきやすい、つまり何がしかのスペシャルニーズあると考える必要のあり、現に低学習達成の子ども、どの学級にもいる、したがって何がしかの障害を疑うことはできないが、結果としてつまずいてしまった、しかし特別な教師の介入が必要と考えられる子ども等である。本年度は、先行研究の、これらの子どもたちの学習記録の収集を継続し、一部をデジタル化しWebデータベースシステムを試作した。(http://plaza4ts.edu.u-ryukyu.ac.jp/index.html)次年度は、データの収集をさらに続けるとともに、試作システムの改善作業を進め、また各データへのコメントの挿入などの作業も進める。
すべて 2004
すべて 雑誌論文 (6件)
TSG16 presentation in 10^<th> International Congress on Mathematical Education (http://www.icme-organisers.dk/tsg16/)
Web presentation of TSG 8 in ICME10 (http://www.icme-organisers.dk/tsa08/)
Abstracts of Posters in ICME10
ページ: 27
2004沖縄産学官共同研究推進事業研究成果発表会 (口頭発表)
日本数学教育学会第37回数学教育論文発表会論文集
ページ: 229-234
数学教育協議会第52回是奈国研究大会要項 (「幼児の算数」分科会で口頭発表)
ページ: 15