研究課題/領域番号 |
16530608
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研究機関 | 山形県立保健医療大学 |
研究代表者 |
斎藤 亮子 山形県立保健医療大学, 保健医療学部・看護学科, 准教授 (40276168)
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研究分担者 |
山田 皓子 保健医療学部, 看護学科, 教授 (00261678)
井上 京子 保健医療学部, 看護学科, 講師 (70299791)
沼沢 さとみ 秋田看護福祉大学, 看護学科, 准教授 (80299792)
嶺岸 秀子 北里大学, 看護学部, 准教授 (20258883)
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キーワード | 看護基礎教育 / がん看護学履修者 / 大卒看護師 / 新人看護師 / がん看護実践 / がん患者 |
研究概要 |
1)実施した研究:在学中にがん看護学(講義)を学んだ新人看護師のがん看護への取組 2)具体的内容:本研究の目的は大学でがん看護学(講義)を学んで卒業した新人看護師の臨床(約)1年でのがん看護への取組を質的に調査することである。 3)意義・重要性:卒業生のがん看護への取組を知ることによって、学部生の講義にがん看護学を導入した意義を確認する一つの手がかりとするとともに、がん看護学講義内容の更なる充実への資料とすることができる。 4)研究方法(1)研究参加者:がん患者のいる一般病棟に勤務する新人看護師6名、(2)データ収集:半構成式面接法(3)データ分析:内容分析法 5)結果:研究参加者の概要性別:男子(3)女子(3)病院所在地:東北地方(4)関東地方(2)病院設置主体:公立(4)私立(2)ベッド数:400〜600床(6)抽出できたカテゴリー(7個)やっと職場に適応できた。仕事が少しずつ楽しくなって来ている。がんはやはり治りにくく、患者は辛いと思う。看護師は患者の意思決定にもっとかかわれると思う。大学でさらに多くを学びたかった(実践に困難を伴うもの)。看護師間のコミュニケーションに困難がある。将来目指したいと考えていることがある。 6)考察:がん看護学導入の第一の理由が学生(または新人看護師)のがんやがん患者に対する認知的誤認を緩和することであったが、新人看護師達はがんやがん患者を極度に恐れてケアを回避したりすることなく、新人ながら前向きに自分にできるがん看護に取り組んでいることが明らかになった。 7)結論:結果は概ね期待したものであり、学部生にがん看護学を教授する意義が認められた。講義内容に関しても、認知的誤認の緩和に関しては効果的であると考えられた。
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