研究課題
基盤研究(C)
本研究の目的は、子どもの道徳学習をより主体的に行うための「自分づくり道徳学習」のプログラムを開発することにある。具体的には優れた道徳教育の実践校と連携して、子どもの道徳学習の実態と実践的取り組みとの関連を明らかにするとともに、アンケート調査をもとにデータによる分析を行った。さらに、外国の子どもたちの道徳学習の実態についても調査を行い、広い視点から、「自分づくり」道徳学習プログラムの開発を行おうとした。その結果、優れた道徳教育の実践校は、子どもたち一人一人の道徳学習が充実しており、学校風土が道徳的風土になっていた。そこにおいては、『心のノート』の利用を中心として、「道徳ノート」「自分づくりノート」などが活用されていること。道徳の時間が有効に機能していること。学校、家庭、地域の連携が円滑に行われていること、などが明らかになった。また、アンケート調査においては、道徳の授業に魅力を感じている子どもほど、道徳心や道徳的社会行動も高いという結果が出た。それを学校ごとに指導方法等との関連で分析すると、道徳の時間において多様な方法を活用し、多様な授業形態の工夫、家庭や地域との連携、多様な人材の活用、多様な資料の活用、各教科や体験活動との関連付けなどを充実させ、ノート指導も含めて、一人一人に丁寧にかかわっている学校ほど成果をあげていることが明らかになった。
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すべて 雑誌論文 (8件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (2件)
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