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2005 年度 実績報告書

トーリック多様体の環論的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540037
研究機関日本工業大学

研究代表者

衛藤 和文  日本工業大学, 工学部, 助教授 (30271357)

研究分担者 川崎 謙一郎  奈良教育大学, 教育学部, 助教授 (60288040)
キーワードトーリックイデアル / latticeイデアル / 完全交叉 / 概完全交叉 / 二項式 / 準素分解 / 集合論的完全交叉 / 多項式環
研究概要

昨年に引き続き,主にアフィントーリック多様体の定義イデアルであるトーリックイデアルおよびその一般化であるlatticeイデアルに関する研究をおこなった。
まず、アフィン概完全交叉モノミアル曲線の分類を完成させ,それらが集合論的完全交叉であることを証明した。この結果は,今まで5次元以下の場合はすでに知られていたが,今回は任意の次元の概完全交差モノミアルに関して証明がなされた。これにより,一般次元について照明されたのは,Patilの結果である,等差級数で定義されるモノミアル曲線は集合論的完全交叉である,という結果についで2例目である。また,射影的概完全交叉モノミアル曲線の分類もおこない,それらも集合論的完全交叉であることも示すことに成功した。射影的モノミアル曲線に関して,それらが集合論的完全交叉になることについては,一般には疑問視されていることを付け加えておく。
さらに,証明の過程において,概完全交叉latticeイデアルの変形理論が大きな役割を果たしている。これは昨年度の科学研究費研究での成果であった。
これ以外の結果として、ある種の4次元アフィンモノミアル曲線が集合論的完全交叉であるという成果も得た。それ以外にも,次元がnのモノミアル曲線がn-2個の二項式と1個の多項式で定義される必要十分条件も得た。これらの結果は,研究発表はすでにおこなったが,論文としてはまだ出版されていないので,詳しい内容は来年度の研究実績報告に譲ることとする。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Almost complete intersection lattice ideals2005

    • 著者名/発表者名
      Kazufumi Eto
    • 雑誌名

      日本工業大学研究報告 35・2

      ページ: 3-14

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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