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2004 年度 実績報告書

幽霊写像の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540076
研究種目

基盤研究(C)

研究機関大阪女子大学

研究代表者

入江 幸右衛門  大阪女子大学, 理学部, 教授 (40151691)

研究分担者 渡辺 孝  大阪女子大学, 理学部, 教授 (20089957)
山口 睦  大阪府立大学, 総合科学部, 助教授 (80182426)
加藤 希理子  大阪女子大学, 理学部, 助教授 (10291791)
吉冨 賢太郎  大阪女子大学, 理学部, 講師 (10305609)
キーワード幽霊写像 / ループ空間 / 局所化 / 有理ホモトピー同値 / 例外リー群
研究概要

単連結な有限複体Xのループ空間ΩXに対して、いくつかの奇数次元の球面といくつかの奇数次元の球面のループ空間の直積からΩXへの、有理ホモトピー群の同型を誘導する写像の存在は古くから知られている。逆向きの有理ホモトピー群の同型を誘導する写像の存在は、等質空間を含む有理的楕円型空間については知られていたが、一般的には未解決な問題であった。この問題を、本年度の研究により肯定的に解決することができた。
上に述べた結果は、幽霊写像の立場からは次のようにまとめることができる。単連結な有限複体Xのループ空間ΩXから、有限型の空間(各次元のホモトピー群が有限生成であるような空間)への幽霊写像は自明なものしか存在しない。
また、普遍幽霊写像の安定懸垂位数が無限大になるものとして、次の3通りの場合に対して証明を与えることができた。
1.基本群が有限で、十分大きな次元から先のホモトピー群がすべて消えている空間
2.(整係数ホモロジー群が)自明でないリー群の分類空間
3.整係数ホモロジー群がねじれ元を持っているようなリー群のループ空間
この3番目の例に関連して、例外リー群E_6,E_7のループ空間が安定ホモトピー圏において分解不可能であることという結果も得られた。これは今まで、G_2,F_4のとき知られている結果の拡張になっている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Rational equivalence and phantom map out of loop space, II2004

    • 著者名/発表者名
      入江幸右衛門
    • 雑誌名

      Journal of Mathematics of Kyoto University 44巻3号

      ページ: 595-601

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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