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2007 年度 実績報告書

曲面結び目の幾何的特徴と不変量の関係について

研究課題

研究課題/領域番号 16540082
研究機関東海大学

研究代表者

志摩 亜希子  東海大学, 理学部, 准教授 (50317765)

キーワードsurface knot / chart / surface braid
研究概要

鎌田氏によって、4次元空間に埋め込まれた曲面を研究するために、平面上のグラフで表現する手法、chartが定義された。n-chartは平面上の向きが付いた、各辺に1からn-1までのどれかのラベルが付けられたグラフで、ある条件を満たすものである。頂点は次数1と4と6の3種類あり、次数1の頂点をblack vertexといい、次数4の頂点をcrossingという。chartにはC-moveという変形があり、このchartに対応する曲面のambient isotopy classを変えない。次数6の頂点を持たないchartに変形できるchartをribbon chartという。鎌田氏によって、どの3-chartもribbon chartであることが示された。永瀬氏と広田氏によって、crossingが高々1つである4-chartはribbon chartであることが示された。永瀬氏と志摩によって、crossingが高々2つである4-chartに対して、その対応する曲面が球面ならばそのchartはribbon chartであることが示された。また2年前にはラベルについて条件がなく 『crossingを高々1つもつどんなchartもribbon chartである』 ことが示せた。今回の結果もラベルについて条件がなく『crossingが高々2つであるchartに対して、その対応する曲面が球面ならばそのchartはribbon chartである』ことが示された。これを示すために、『crossingが丁度2つであるminimal generalized n-chartは少なくとも4n-10個black vertexを含む』を示した。chartに対して、その対応する曲面が球面ならばそのchartは2n-2個black vertexを含む事実から結果が得られた。black vertexの数を調べるためにtangleという概念を導入した。tangleのうち次数6の頂点が減らせる条件をいくつか発見した。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (1件) (うち査読あり 1件) 学会発表 (5件)

  • [雑誌論文] Properties of minimal charts and their applications I2007

    • 著者名/発表者名
      Teruo Nagase and Akiko Shima
    • 雑誌名

      Journal of Mathematical Sciences, the University of Tokyo 14

      ページ: 69-97

    • 査読あり
  • [学会発表] 三重点数4の3彩色可能な2次元結び目について2008

    • 著者名/発表者名
      志摩 亜希子, 佐藤 進, 屋代 司
    • 学会等名
      日本数学会年会
    • 発表場所
      近畿大学
    • 年月日
      2008-03-23
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] Crossing を2つ含むチャートについて2008

    • 著者名/発表者名
      志摩 亜希子, 永瀬 輝男
    • 学会等名
      日本数学会年会
    • 発表場所
      近畿大学
    • 年月日
      2008-03-23
  • [学会発表] crossing が2つの chart について2008

    • 著者名/発表者名
      志摩 亜希子, 永瀬 輝男
    • 学会等名
      4次元トポロジー
    • 発表場所
      広島大学
    • 年月日
      2008-02-06
  • [学会発表] On charts with two crossings2008

    • 著者名/発表者名
      志摩 亜希子, 永瀬 輝男
    • 学会等名
      The 4th East Asian School of Knots, Links and Related Topics
    • 発表場所
      東京大学
    • 年月日
      2008-01-22
    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [学会発表] On surface braids represented by charts with two crossings2007

    • 著者名/発表者名
      志摩 亜希子, 永瀬 輝男
    • 学会等名
      Knotting Mathematics and Art: International Conference in Low Dimensional Topology and Mathematical Art
    • 発表場所
      University of South Florida
    • 年月日
      2007-11-02

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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