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2004 年度 実績報告書

Genericな構成法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540123
研究機関法政大学

研究代表者

池田 宏一郎  法政大学, 経営学部, 助教授 (60332029)

キーワードGeneric構造 / 安定性理論 / モデル理論 / stable / superstable / ω-stable
研究概要

平成16年度の本研究課題における目標のひとつとして,「Genericな構成法の可能性とその限界を明らかにする」というものがあった.この目標に関連して「Baldwinの問題」と呼ばれるものがあるが、本研究はこの問題に対して否定的解決を与えることができた.以下,この結果について説明する.
Genericな構成法はEhud Hrushovskiによって開発されたモデルの構成法であり,これまで様々なstability classの病的な構造を作るのに用いられてきた.しかし,真にsuperstableな構造のクラスの例はいままでひとつも存在せず,John Baldwinは、「Generic構造で真にsuperstableなものは存在するか」という問題を提示したが,現在まで未解決であった.
本研究では,まず,
定理1:ω-stableでないgeneric構造において、代数閉包acl(*)と閉包cl(*)は一致する.
ことを示した.この結果により,ω-stableでないgeneric構造のクラスにおいては、d-independenceとforking independenceが一致することがわかる.そして,この結果を用いることにより,
定理2:Generic構造で真にsuperstableなものは存在しない.
ことを証明することができた.以上のふたつの結果は,2005年3月中旬に京都大学数理解析研究所で開催される研究集会で発表される予定である.さらに二つの論文"The algebraic closure of generic structures","The stability spectrum of generic structures"にまとめている最中である.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] A remark on the stability of saturated generic graphs2005

    • 著者名/発表者名
      池田 宏一郎
    • 雑誌名

      Journal of the Mathematical Society of Japan (掲載予定)

  • [雑誌論文] Simplicity of generic structures2004

    • 著者名/発表者名
      池田 宏一郎
    • 雑誌名

      京都大学数理解析研究所講究録 1390

      ページ: 9-17

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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