研究概要 |
重力波などの数値シミュレーションを安定的に行うためのEinstein方程式の定式化について,研究分担者の真貝氏と協力して研究を深めた.束縛条件発展方程式の固有値解析が有効であることを理論,数値計算両面から確かめた.発展方程式に2次が含まれる場合は初期値問題が不安定になり,数値的に発散が生じることがある.だから束縛条件発展方程式に束縛条件の2次が含まれないように工夫した補正を考慮し,その数値的な安定性を検証した.また束縛条件による補正を動的に決定する手段と有効性を考察した.それらの結果を2006年11月に行われた研究会「一般相対論と重力」で「Constraint Propagation revisited」というタイトルでポスター発表した.また2007年3月の日本物理学会で「Adjusted ADM形式による数値計算の安定化」というタイトルで講演(登壇者は真貝氏)した.
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