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2004 年度 実績報告書

作用素環上の流れと対称性

研究課題

研究課題/領域番号 16540181
研究種目

基盤研究(C)

研究機関北海道大学

研究代表者

岸本 晶孝  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00128597)

研究分担者 新井 朝雄  北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80134807)
キーワードC^*環 / AF環 / AF流れ / 極大可換部分環
研究概要

作用素環上の流れが"古典的"ということを、ある種の極大可換部分環を不変にし、何らかの意味で、その部分環で記述されることという風に考える。この意味が明確にされているのは、今のところ作用素環がAF環の場合に限られる(このとき上述の極大可換部分環とは、AF環であることの定義である有限次元環の増大列に即して定まるものをいい、これは自己同型による移変りを除いて一意的である)。今年度解決できた問題は、近似的に古典的ならば、古典的なものの摂動になるという命題である。これは予想される事柄であり、このことによって何らかの新しい知見が得られるという種類のものではないが、技術的段階において何らかの進展があったものと考える。流れとその無限小生成作用素のあいだの一般論的関係は関数解析学で知られたところだが、定性的な関係を明確にすることは困難である。今この特殊な場合において些かの洞察をえた。またこれは流れが近似的に内部的であるための十分条件を与えているが、この方向への一歩となることを期待している。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Central sequence algebras of purely infinite simple C^*-algebras2004

    • 著者名/発表者名
      A.KISHIMOTO
    • 雑誌名

      Canadian J.Math. 56

      ページ: 1237-1258

  • [雑誌論文] Core symmetries of a Flow2004

    • 著者名/発表者名
      A.KISHIMOTO
    • 雑誌名

      Reviews in Math.Phys. 16

      ページ: 479-507

  • [雑誌論文] Enhanced binding in a model of an abstract quantum system coupled to a multi-component Bose field2004

    • 著者名/発表者名
      A.ARAI
    • 雑誌名

      Pr.Inst.Mat.Nats, Akad.Nauk Ukr.Mat.Zastos 50

      ページ: 1244-1252

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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