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2007 年度 実績報告書

波動方程式の漸近挙動に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540205
研究機関東海大学

研究代表者

楢崎 隆  東海大学, 理学部, 教授 (70119692)

研究分担者 山口 勝  東海大学, 理学部, 教授 (10056252)
田中 實  東海大学, 理学部, 教授 (10112773)
赤松 豊博  東海大学, 理学部, 教授 (00112772)
伊藤 達夫  東海大学, 理学部, 教授 (20151516)
キーワード消散項を有する波動方程式 / 臨界指数 / 漸近挙動 / suspended string / 時間大域解 / 最小跡 / 測地線 / Topongovの比較定理
研究概要

本年度は以下の結果を得た。 1.非線形波動方程式に関するCauchy問題の漸近構造について 線形減衰項を有する半線形波動方程式及び対応する非線形熱万程式に関して、初期データが空間方向について穏やかに減衰する場合の臨界指数を提案した。なお、初期データが急激に減衰する揚合には、著者を含む多くの研究者により、臨界指数は明らかにされている。今回の結果は既存の結果と連続的につながる。また、上記方程式の時間大域解が、線形熱方程式の解に慚近的に収束することか明らかにされた。なお、この結果は対応する連立非線形波動方程式へ応用される。2.重く、しなやかな弦の振動を記述する波動方程式の初期値、境界値問題について 時闇に依存Lない非線形な外力項を有する弦に関する方程式の振動を考祭し、有界な時聞大域解が存在することを示した.考察されている方程式は、通常の波動方程式、クライン-ゴルドン方程式と異なり、主要部が退化している。これによる困難を解消するために、重みを持つソポレフ空間及びルベーグ型空間上で問題を定式化することが必要となる。上記関数空間において解のエネルギーを考祭、解析することにより、時間大域解の存在が証明された。 3.最小跡の構造について 回転楕円面を含むある2次元回転球面からなる族に対して、最小跡の構造を完全に決定した。特に全ての回転楕円面の最小跡が弧になることがわかるが、この糸も新しい結果である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件)

  • [雑誌論文] Asymptotic behavior of solutions for the damped wave equation with slowly decaying data2008

    • 著者名/発表者名
      Takashi Narazaki and Kenji Nishihara
    • 雑誌名

      Journal of. Mathematical Analysis and Applications 338

      ページ: 803-819

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Global Solutions of IBVP to Nonlinear Eqution of Suspended String2007

    • 著者名/発表者名
      Masaru Yamaguchi and Jaipong Wongsawasdi
    • 雑誌名

      Tokyo Journal of Mathematics 30

      ページ: 543-556

    • 査読あり
  • [雑誌論文] The cut locus of a two-sphere of revolution and Toponogov's comparison theorem2007

    • 著者名/発表者名
      Minoru Tanaka and Robert Sinclair
    • 雑誌名

      Tohoku Mathematical Journal 59

      ページ: 379-399

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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