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2007 年度 実績報告書

超新星における相対論的輻射流体力学の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540213
研究機関東京大学

研究代表者

茂山 俊和  東京大学, 大学院・理学系研究科, 准教授 (70211951)

キーワード超新星 / プラズマ / 無衝突系 / 定常解
研究概要

Wolf-Rayet星のように半径が小さい星の爆発では衝撃波が表面を通過した直後に外層が相対論的速度にまで加速されることが知られている。このような加速現象に引き続き起こる星周物質との相互作用に関して、今年度は主に無衝突系プラズマの振る舞いをVlasov-Maxwell方程式系の解を調べることで研究した。
空間2次元、運動量空間3次元を扱えるmesh法に基づく数値計算コードを開発し、空間z軸方向に一様な2つのプラズマがすれ違う時の現象を計算した。その結果、ほんの少しのx-y方向にsinusoidalな構造を持つ磁場が存在すると磁場は形状を保ったまま増幅され、フィラメント状のz方向の電流が磁場のループ毎に形成される。しかし、十分時間が経過するとこれらの電流がくっついて、境界条件が許す最小の数の電流だけが残ることを見いだした。電流どうしがくっつく際に磁場がどのように進化するかは解析中である。
次に、この数値計算結果から見つかった準定常的な状態を解析的に表現することを試みた。粒子の分布関数のMaxwell-Boltzmann分布からのずれをHermite関数によって展開することでVlasov-Maxwell方程式糸の定常解を解析的に表現することに成功したので、この部分はPhysics of Plasmaに投稿し受理された。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2008 2007

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件)

  • [雑誌論文] A Novel Method to Construct Stationary Solutions of the Vlasov Maxwell system2008

    • 著者名/発表者名
      鈴木昭宏
    • 雑誌名

      Physics of Plasma 15(印刷中)

      ページ: 掲載確定

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Highly He-rich Matter Dredged Up by Extra Mixing through Stellar Encounters in Globular Clusters2007

    • 著者名/発表者名
      須田拓馬
    • 雑誌名

      The Astrophysical Journal 671

      ページ: L129-L132

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Searching for a Companion Star of Tycho's Type Ia Supernova with Optical Spectroscopic Observatons2007

    • 著者名/発表者名
      井原隆
    • 雑誌名

      Publication of Astronomical Society of Japan 59

      ページ: 811-826

    • 査読あり
  • [雑誌論文] Self-similar Solutions for the Emergence of Energy-varying Shock Waves from Plane-parallel Atmospheres2007

    • 著者名/発表者名
      鈴木昭宏
    • 雑誌名

      The Astrophysocal Journal 661

      ページ: 385-393

    • 査読あり

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公開日: 2010-02-04   更新日: 2016-04-21  

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