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2005 年度 実績報告書

Be/X線連星系における降着流の構造と進化

研究課題

研究課題/領域番号 16540218
研究機関北海学園大学

研究代表者

岡崎 敦男  北海学園大学, 工学部, 教授 (00185414)

キーワードBe星 / Be / X線連星 / 中性子星 / Be星ガス円盤 / 降着円盤 / 潮汐相互作用 / 質量降着 / X線トランジエント
研究概要

Be/X線連星系における中性子星への降着流の振舞いを調べ、軌道周期の間隔で繰り返すX線アウトバーストの起源を理解するために、昨年度に引き続き3次元SPH(Smoothed Particle Hydrodynamics)コードを用いて、中性子星への降着流だけを対象とした長期間シミュレーションと、系全体(Be星ガス円盤の進化・Be星ガス円盤から中性子星への質量輸送・中性子星への降着のすべてを含む)を対象とした大規模シミュレーションを行った。これまでに得られた結果との比較のために、前者では中程度の軌道離心率を持つ短周期の系を扱い、後者においては、軌道離心率の大きな系に対して、短周期で軌道面が傾いた場合と長周期で共平面にある場合の2種類のシミュレーションを行い、短周期で共平面の場合と比較した。主な結果は次の通りである。
1.中程度の軌道離心率を持つ短周期の系においては、降着円盤は(i)ケプラー回転する円盤へと発達していく初期の段階。(ii)十分発達しケプラー円盤となった後になおも成長を続ける段階、(iii)成長がとまり軌道位相に依存した準周期的変動を示す準定常段階の3つの段階を経て進化する。
2.軌道離心率の大きな系では、降着円盤は近星点通過直後に形成され、次の近星点通過時までにほとんど消滅する。これらの系では中性子星への質量降着率は近星点通過直度にピークを持つ。その値を大きい方から順に並べると、短周期で共平面の場合、長周期で共平面の場合、短周期で軌道が傾いた場合となる。この結果から、周期的なX線アウトバーストが最も起こりやすいのは短周期で離心率が大きく、かつ軌道の傾きが小さな系であることがわかる。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 図書 (1件)

  • [図書] Active OB-Stars : Laboratories for Stellar & Circumstellar Physics2006

    • 著者名/発表者名
      S.Stefl, S.P.Owocki, A.T.Okazaki(編集)
    • 総ページ数
      約600
    • 出版者
      The Astronomical Society of the Pacific

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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