研究課題/領域番号 |
16540221
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
山本 則正 名古屋大学, エコトピア科学研究所, 研究員 (40350326)
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研究分担者 |
幸村 孝由 工学院大学, 工学部, 専任講師 (20365505)
北本 俊二 立教大学, 理学部, 教授 (70177872)
柴崎 徳明 立教大学, 理学部, 教授 (50206124)
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キーワード | X線天文 / 早期型星 / 輻射モデル |
研究概要 |
最終年度である本年度は、研究課題「輻射輸送を考慮した衝突輻射モデルによる星のX線放射機構の解明」に関して、輻射モデル開発及び、観測データの解析結果の論文化等に取り組んだ。特にML殻鉄イオンの輻射モデル開発に関して、電子衝突励起断面積、陽子衝突励起断面積、放射遷移確率の原子過程データを比較、検討した。各データで得られるスペクトル線強度の比較を行ない、データの妥当性等について議論を行なった。 これらの研究成果は、5月の千葉で開催された日本地球惑星科学連合の連合大会、9月の千葉で開催された日本物理学会秋季大会に出席し、報告した。更に本年度10月16〜19日にフランスMEUDONの7°RENCONTRES DEL'OBSERVATORIEで開催された国際会議ICAMDATA(The International Conference on Atomic and Molecular Data and Their Applications)05に出席・報告を行なった。観測データの解析は、星風衝撃波モデルに従うとして星風中での吸収を考慮したドップラーモデルを構築することで進めた。特に、モデル計算の計算速度向上を果たし、Chandra衛星とXMM-Newton衛星の多数の星の観測データを解析した。その結果は、雑誌投稿論文(PASJ)として出版されている。また、12月4〜8日に京都で開催された国際会議「The Extreme Universe in the Suzaku Era」に参加し、その成果報告を行なった。
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