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2006 年度 実績報告書

非線形シグマ模型のダイナミクスとリトル・ヒグス模型への応用

研究課題

研究課題/領域番号 16540226
研究機関東北大学

研究代表者

棚橋 誠治  東北大学, 大学院理学研究科, 助教授 (00270398)

キーワード余剰次元 / カイラル摂動論 / ヒッグスレス / ブロックスピン変換 / ユニタリティー / 等価定理
研究概要

脱構築ビッグスレス模型について、余剰次元方向の粗視化を考察し,対応するブロックスピン変換を見出した。また、このブロックスピン変換が、連続極限においては余剰次元方向の座標変換と深く閲係していることを示した。さらに、縦波W散乱振幅と等価定理を通じて関係している南部ゴールドストン粒子の散乱振幅について、各種の和則を導き、散乱振幅のユニタリティー限界を求めた。
ブロックスピン変換の手法を用いると、余剰次元ヒッグスレス模型の現象論を、非常に小さな脱構築ヒッグスレス模型で記述することが可能となる。そのような模型としてスリーサイト模型を提案し、そのスペクトラムと性質を調べた。スリーサイト模型は非線形シグマ模型で記述される簡単な模型であり、散乱断面積の自動計算ツールに模型をインプリメントすることは容易である。これは将来のLHC実験の結果を解析する上で非常に有用である。また、スリーサイト模型について、現在の実験データからの制限を考察した。
スリーサイト模型について、1ループレベルでのSパラメータ、Tパラメータへの幅射補正を、ファインマンゲージを用いて計算した。また、ランダウゲージを使ってスリーサイト模型のくりこみの1ループ近似での計算を行い、ファインマンゲージの結果と無矛盾であることを示した。

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2007 2006

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Deconstruction and elastic pi pi scattering in Higgsless models2007

    • 著者名/発表者名
      R.S.Chivukula, E.H.Simmons, H.-J.He, M.Kurachi, M.Tanabashi
    • 雑誌名

      Physical Review D 75

      ページ: 035005

  • [雑誌論文] One loop corrections to the S and T parameters in a three site-Higgsless model2007

    • 著者名/発表者名
      S.Matsuzaki, R.S.Chivukula, E.H.Simmons, M.Tanabashi
    • 雑誌名

      Physical Review D 75

      ページ: 073002

  • [雑誌論文] The three site model at one-loop2007

    • 著者名/発表者名
      R.S.Chivukula, E.H.Simmons, S.Matsuzaki, M.Tanabashi
    • 雑誌名

      Physical Review D 75(To appear in)

      ページ: 075012

  • [雑誌論文] A three site Higgsless model2006

    • 著者名/発表者名
      R.S.Chivukula, B.Coleppa, S.Di Chiara, E.H.Simmons, H.-J.He, M.Kurachi, M.Tanabashi
    • 雑誌名

      Physical Review D 74

      ページ: 075011

URL: 

公開日: 2008-05-08   更新日: 2016-04-21  

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