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2004 年度 実績報告書

原子核の虹散乱と核間相互作用・クラスター構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540265
研究種目

基盤研究(C)

研究機関高知女子大学

研究代表者

大久保 茂男  高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30105366)

キーワードクラスター / α散乱 / 虹散乱 / エアリー構造 / 超変形 / ボーズ・アインシュタイン凝縮 / ^<12>C / ^<16>Ar
研究概要

1)非弾性散乱における虹散乱とエアリー構造はその存在・メカニズムともにほとんどわかっていなかった.われわれはα+^<40>Ca非弾性散乱について低いエネルギーから高いエネルギーまで系統的に広域核間ポテンシャルをもちいて研究し,エアリー構造の存在とその生成のメカニズムを明らかにした(文献1,3)基本的に弾性散乱の場合と同じメカニズムであることが明らかにされた.アルファ粒子以外での非弾性エアリー構造,核虹の可能性が指摘された.
2)^<36>Arにおけるクラスター構造がα+^<32>Sクラスター模型でパウリ原理を半微視的にとりいれる直交条件模型で調べられた.エネルギー準位,B(E2)が計算され実験値をよく再現した.実験でみつかっている超変形はα+^<32>Sクラスター構造をもっているとして理解されることが示された.負パリティのクラスター構造をもつ超変形構造の存在が予言された.α分光学的因子が計算され負パリティでは多くの状態に分散していることが示された(文献2).
3)^<12>Cの第2励起0^+状態における3個のα粒子がボーズ・アインシュタイン凝縮をしていれば,密度が大変希薄になっている.この希薄な状態は大きな核レンズに対応し,α粒子の非弾性虹散乱において弾性散乱にくらべエアリー振動の数がふえ,該虹角が後方に移動するボーズ・アインシュタイン凝縮をもつとする波動関数が実験データよく再現すること示された.(文献4).
1)F.Michel and S.Ohkubo, Nuclear Physics A738 (2004) 231-235.
2)T.Sakuda and S.Ohkubo, Nuclear Physics A744 (2004) 77-91;A748(2005)699.
3)F.Michel and S.Ohkubo, Physical Review C70,No.4 (2004) 044609/1-7.
4)S.Ohkubo and Y.Hirabayashi, Physical Review C70,No.4(2004)041602(R)/1-4.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (4件)

  • [雑誌論文] Airy structure in inelastic light heavy-ion scattering?2004

    • 著者名/発表者名
      F.Michel
    • 雑誌名

      Nuclear Physics A 738

      ページ: 231-235

  • [雑誌論文] Superdformation and α-duster structure of the nucleus ^<36>Ar2004

    • 著者名/発表者名
      T.Sakuda
    • 雑誌名

      Nuclear Physics A 744

      ページ: 77-91

  • [雑誌論文] Airy structure in inelastic light-ion and heavey-ion scattering2004

    • 著者名/発表者名
      F.Michel
    • 雑誌名

      Physical Review C 70

      ページ: 044609/1-044609/7

  • [雑誌論文] Bose-Einstein condensation of α-particles and Airy structure in nuclear rainbow scattering2004

    • 著者名/発表者名
      S.Ohkubo
    • 雑誌名

      Physical Review C 70

      ページ: 041602(R)/1-041602(R)/4

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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