• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

原子核の虹散乱と核間相互作用・クラスター構造の研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540265
研究機関高知女子大学

研究代表者

大久保 茂男  高知女子大学, 生活科学部, 教授 (30105366)

キーワードクラスター構造 / 虹散乱 / エアリー構造 / ^6Li散乱 / ^<12>C / ^<38>Ar / 核間ポテンシャル / ハロー
研究概要

1)従来,虹散乱はα粒子や^<16>Oなどの魔法核のように吸収の少ない系において見られることが示されてきた。今回,弱結合系である^6Liにおいても^<12>C核からの散乱を系統的に研究し,虹散乱,エアリー構造が存在することが示された.低いエネルギーから高いエネルギーの広い範囲をよく記述する光学ポテンシャルが決定された.内部波・外部波分解法により内部波の寄与がこれまで考えられていた以上に大きいことが判明した,同じような特徴が^6Li+^<16>O,^7Li+^<12>C散乱においても見られることが示された.さらに非弾性散乱においてもエアリー構造が存在することが示された.これらのことから,^6Li,^7Liは意外にも吸収がそれほど強くないことが示された.ハロー構造をもつ^6Heの^<12>Cからの散乱が解析され,^6Liに似て内部波の寄与がかなりあり,エアリー構造の存在の可能性が議論された.
2) ^<44>Ti領域におけるクラスター構造の存在はすでに確立されたが,弱結合描像からこの周辺領域の核においてもαクラスター構造の存在が理論的に予言されていた.^<38>Arにおけるα+^<34>Sクラスター構造を実験的に明らかにするため^<34>S(^7Li,αt)相関実験と,その解析が行われた.その結果,理論的に予言された励起エネルギー領域に負パリティバンドに属すると思われるクラスター状態が発見された.
1)F.Michel and S.Ohkubo, Physical Review C72(2005)055601/1-4.
2)M.Fukada, M.Ohmura, F.Harima, K.Ogino, K.Takimoto, and S.Ohkubo, Physical Review C71(2005)067602/1-4.
3)T.Sakuda and S.Ohkubo, Nuclear Physics A748(2005)699.

  • 研究成果

    (4件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 1件)

  • [雑誌論文] Airy minima in the scattering of weakly bound light heavy-ions2005

    • 著者名/発表者名
      F.Michel
    • 雑誌名

      Physical Review C 72

      ページ: 055601/1-12

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
    • 査読あり
  • [雑誌論文] Alpha cluster states in ^<38>Ar observed via the ^<34>S (^7Li.tα)reaction2005

    • 著者名/発表者名
      M.Fukada
    • 雑誌名

      Physical Review C 71

      ページ: 067602/1-067602/4

  • [雑誌論文] Superde formation and alpha-cluster structure of the nucleus ^<36>Ar (Errata)2005

    • 著者名/発表者名
      T.Sakuda
    • 雑誌名

      Nuclear Physics A 748

      ページ: 699

  • [雑誌論文] Mean field approach and alpha-clustering2005

    • 著者名/発表者名
      S.Ohkubo
    • 雑誌名

      Soryushiron Kenkyu 112,No.2

      ページ: B77-B78

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi