研究分担者 |
高山 健 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 教授 (20163321)
大見 和史 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助教授 (10194292)
李 成洙 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (20353360)
三浦 孝子 大学共同利用機関法人高エネルギー加速器研究機構, 加速器研究施設, 助手 (90370072)
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研究概要 |
1.2粒子模型による、フィードバック・ダンパーのある場合のヘッドテール不安定性の検討:J-PARCのパラメータを使用(T.Toyama, T.Miura、第2回日本加速器学会年会)。 2.KEK-PS 12GeV MRでの実験: (1)入射エネルギー(500MeV)における、1モニタ- 1キッカーによる不安定性抑制の予備実験(外山毅,KEK Internal Report, SR-588)。アナログ信号処理により増大率〜約30ms、モード数=ゼロのヘッドテール不安定性の抑制に成功。 (2)デジタル処理とアナログ処理の比較:Spring8の中村氏、小林氏の協力による、高速デジタル処理用のFPGA(Field Programmable Gate Array)を用いた、デジタル処理によるフィードバック実験。前回と同じアナログ信号処理との比較を行ない、ほぼ同等の不安定性抑制効果を得た(外山 毅,KEK Internal Report, SR-591)。 (3)1粒子模型による実験の解析(ibid.)。 (4)デジタル処理によるフィードバック(2モニタ- 1キッカー): 残留CODによるRFアンプ飽和のため、大きなフィードバック量が実現出来なかった。現在、詳細解析中。 3.2モニタ- 2キッカーに関する当初の基本的解析の修正(1粒子模型): (1)2モニタ- 1キッカーで、フィードバック量の大きい場合(速い減衰)の1粒子模型による安定性の厳密解を求めた。通常のフィードバック量の小さい場合の近似解とは異なる振舞いをする。最適なパラメータを選択すると瞬時(加速器〜2ターン以内)の振動抑制を実現出来る。問題点:(a)減衰させるべき位置振動が一時初期状態より大きくなる、(b)安定性の範囲。 (2)2モニタ- 2キッカーにより問題点(a)を克服でき、安定性も向上する事がわかった。2粒子模型、および多粒子シミュレーションに拡張予定。
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