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2005 年度 実績報告書

脆性領域における岩石剪断組織の形成と帯磁率異方性に関する実験的研究

研究課題

研究課題/領域番号 16540417
研究機関京都大学

研究代表者

堤 昭人  京都大学, 大学院・理学研究科, 助手 (90324607)

研究分担者 石川 尚人  京都大学, 大学院・人間・環境学研究科, 助教授 (30202964)
キーワード帯磁率異方性 / 付加体 / AMS / 四万十帯
研究概要

本研究では帯磁率異方性(AMS)を用いた付加体構成岩石中の歪解析の手法の有用性を調べることを目的として,高知県中西部地域に分布する白亜系(北帯)および東南部地域に分布する古第三系(南帯)四万十帯をフィールドとした研究を行った.室戸半島行当岬に分布する室戸半島層群室戸層では,明瞭な変形構造としてスレート劈開が発達している.この地域に分布する泥岩試料の示すAMS-fabricの特徴として,帯磁率の最小軸が層理面に垂直な方向からずれていることがわかった.帯磁率の最小軸方位は,スレート劈開面と層理面の交角が大きくなるほど,層理面の極方向から劈開面の極方向に向かってずれていく(回転する)傾向にある.AMS-fabricが劈開面の形成に関連した変形,すなわち劈開に垂直な方向からの圧縮変形に影響を受けていることが予想される.ここで,劈開面と層理面の関係を得た地点毎に11〜15試料について求めたAMS楕円体を歪指示物として利用して歪解析を試みた.求めたAMS楕円の変形に関連すると思われる変形に関連する歪の形態はフリン図上でほとんどの場合がoblate領域,すなわち一軸短縮の領域にプロットされた.この結果は,すでに各地のスレートについて報告されている歪解析の結果と矛盾しない.
変形により粒子回転を伴いながら内部組織が変化する単純なケースを想定して模擬物質を用いた一軸圧縮変形実験を行った.変形により試料内部のキャリアー粒子が回転する事で粒子定向配列の度合いが強くなり,結果としてAMS楕円体の異方性の度合いが強くなることを,内部粒子配列の様子を画像解析することで示した.

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2005

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 変形・透水試験機設計入門2005

    • 著者名/発表者名
      堤 昭人, 嶋本利彦
    • 雑誌名

      日本地質学会第112年大会見学旅行案内書

      ページ: 153-160

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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