研究課題
基盤研究(C)
本研究は、現生のハラフシグモ亜目(Araneae: Mesothelae)のクモ類と、古生代の地層から産出する同類の化石の系統学的研究および比較形態学的研究を通して、古生代デボン紀の陸上節足動物相の一端を解明し、本類がなぜ今日まで生き残ったかを探ることを目的とする。そのため、以下のような調査、研究を行った。1)平成16年度から18年度にかけて、旅費を使用し、九州南部、種子・屋久諸島、および奄美諸島に重点を置いて現地調査を実施した。現地では海岸近くの低地林から山岳地域に位置する原生林を選んで好適な調査地を探し、クモを採集するとともに生態学的なデータをとった。2)そこで得られた多数の標本および国立科学博物館に蓄積されている国内、とくに沖縄諸島、八重山諸島産の標本のほか広く東アジア産の標本、さらに研究協力者から提供された資料などに基づき、解剖、撮影、描画、測定等の作業を行った。作業に当っては電子顕微鏡を含む国立科学博物館の現有設備を利用した。管瓶、捕虫具などの消耗品のために物品費を使用し、作業補助のために謝金を手当てした。3)調査、研究結果に基づき、国内のほか、英国、ドイツ、オーストラリア、中国等の大学、博物館の研究協力者と討論を行なった。研究成果の一部として、発見された新種等について数編の論文を公表した。最終年度には研究結果を総合し、平成19年8月にブラジルで行われた第17回国際クモ学会議において、アジアのハラフシグモ科全体について、おもに生物地理学的な視点からの現況および古生代デボン紀から現在に至るクモ類の進化との関連に重点を置いて「Zoogeographic notes on the spiders of the family Liphistiidae」のタイトルで研究発表を行った。
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