• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

グロー状の高気圧非平衡プラズマ生成・維持における準安定原子の役割

研究課題

研究課題/領域番号 16540452
研究機関首都大学東京

研究代表者

杤久保 文嘉  首都大学東京, 都市教養学部理工学系, 助教授 (90244417)

研究分担者 内田 諭  首都大学東京, 都市教養学部理工学系, 助教授 (90305417)
キーワード非平衡高気圧プラズマ / バリア放電 / グロー放電 / 準安定原子 / レーザ吸収分光 / 放電シミュレーション
研究概要

本研究の目的は,希ガス中の高気圧非平衡プラズマにおいて,放電形態と準安定原子密度の相関を精査し,準安定原子の役割を解明することである。具体的には,誘電体バリア放電型アルゴン高気圧グロー放電に対して,レーザ吸収法によって準安定原子密度の評価を行う。また,同条件での放電シミュレーションにより,理論面からの詳細な検討を行う。平成17年度は,アルゴンに微量の添加ガスを加え,高気圧グロー放電形成に対するペニング効果に関して検討を行った。
1.高気圧アルゴングロー放電におけるペニング効果の実験的検討
(1)放電特性:アルゴン中でペニング電離を促進する可能性のあるガスとしてエチレンを微量添加し,その放電特性を精査した。エチレン添加によるフィラメント放電の消失,放電電流の増加,グロー放電実現の高気圧化を確認した。
(2)半導体レーザを用いたレーザ吸収法により,Ar(1s_5)密度の時分解計測を行った。放電中心部でのAr(1s_5)の密度は10^<10>cm^<-3>程度であり,エチレン添加はAr(1s_5)の減衰を促進した。また,Ar(1s_5)とエチレンの反応速度を1.2×10^<10>cm3s^<-1>程度と導出した。
2.放電シミュレーション
(1)流体近似による誘電体バリア放電の解析プログラムを作成した。また,これを用いた解析では,実験で得られた放電諸特性を再現している。
(2)純アルゴン放電では,放電維持に直接電離が支配的である。一方,アルゴンにエチレンを添加した放電では,ペニング電離が支配的となることを確認した。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] 大気圧グロープラズマの特性と数値解析2006

    • 著者名/発表者名
      栃久保文嘉, 内田諭
    • 雑誌名

      平成18年電気学会全国大会講演論文集 1

      ページ: 1-S6(4)-1-S6(6)

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi