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2004 年度 実績報告書

中員環エーテル構築法の効率化とポリ環状エーテル化合物合成への展開

研究課題

研究課題/領域番号 16550093
研究機関新潟大学

研究代表者

鈴木 敏夫  新潟大学, 工学部, 教授 (80202133)

キーワード中員環エーテル / イオン性液体 / フルオラス溶媒 / イオン性液体 / 環化反応 / ルイス酸
研究概要

1 中員環エーテル構築法の効率化
ポリ環状エーテル天然物および誘導体合成での鍵の1つである立体選択的中員環エーテル構築法として、代表者が見い出しているEu(fod)_3を用いるヒドロキシエポキシドの閉環反応の触媒化、リサイクル化を検討した。
(1)濃縮効果を期待し、イオン性液体/有機溶媒の2相系反応溶媒を用いた検討を行った。しかし、イオン性液体中ではEu(fod)_3のルイス酸性が急激に減少し、反応は全く進行しないことが明らかとなった。
(2)重フッ化配位子を有する新しいEu系ルイス酸を調製し、様々なフルオラス溶媒/有機溶媒の2相系反応溶媒中での反応を検討した。フルオラス溶媒中でのルイス酸の濃縮効果が期待されたが、顕著な効果は見い出せなかった。
2 ポリ環状エーテル基本構造の効率的かつ立体選択的構築法への展開
代表者が開発したヒドロキシエポキシドの閉環反応を機軸とする単環性中員環エーテル構築法を連続的に適用することにより、ポリ環状エーテル基本構造の伸張法の確立を目指した。
(1)光学活性エポキシケトンから調製したHorner-Emmons型試薬をキラル素子とし、7員環エーテルの閉環前駆体となる側鎖伸張法を確立し、更にEu(fod)_3を用いる閉環反応により7員環エーテルを立体選択的に伸張することに成功した。
(2)光学活性ジエポキシドをキラル素子とし、8,9員環エーテル閉環前駆体となる側鎖伸張法を確立し、更にEu(fod)_3を用いる閉環反応により8,9員環エーテルを立体選択的に伸張することに成功した。

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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