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2004 年度 実績報告書

レーザー光誘起反応の量子波束による制御

研究課題

研究課題/領域番号 16550115
研究機関筑波大学

研究代表者

西村 賢宣  筑波大学, 大学院・数理物質科学研究科, 助教授 (60218211)

キーワードダブルパルス / 極低温 / ポルフィリン / ガラス基板 / 会合体形成 / 一重項酸素の発光
研究概要

ダブルパルスを用いた量子干渉実験を行うために、試料の作成方法についての検討を行った。測定試料は、10K程度の極低温においても使えるように、ガラス基板上に作成することを目指した。励起波長の関係から試料としてはポルフィリンを使うこととし、中心金属の無いフリーベースと、亜鉛を有するものの2つを用意した。ガラス基板に各ポルフィリンの塩化メチレン溶液に浸し、ガラス基板への吸着量を吸収スペクトルによって評価した。最初の1週間では吸着量の増加傾向が見られたが、その後は減少し、また吸収スペクトルに変化が見られた。これは、ガラス基板の構成成分である二酸化ケイ素が、ガラス表面ではある程度の活性を持っているため、長期にわたってポルフィリンを吸着させると、ガラス表面上で反応し、ポルフィリンからの生成物が生じるためであると考えられる。また、蛍光スペクトルについても測定を行ったが、蛍光強度が非常に弱く、ポルフィリンの会合体形成による自己消光が起きていることが推測された。現在、ガラス基板へのポルフィリンの吸着には、ポルフィリン側を置換基によって修飾し、会合体の形成のしやすさを制御することによって、これらを解決する方法をさらに研究している。
一重項酸素の発光検出については、検出方法について取り組んでいるところである。特に微弱な発光を高感度、高分解能で検出することを目指しており、そのためには集光系の改善が必要であり、今のところ、積分球を導入することを考えている。また、発光の減衰曲線を取得するために、速い時間スケールでの測定を目標としている。これについても冷却型の検出素子を使って、熱電子の発生を抑え、S/Nの高い測定を検討しているところである。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] Substituent effects of porphyrin monolayers on the structure and photoelectrochemical properties of self-assembled monolayers of porphyrin on Indium-Tin Oxide electrode2004

    • 著者名/発表者名
      H.Imahori
    • 雑誌名

      Journal of Physical Chemistry B 108

      ページ: 5018-5025

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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