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2005 年度 実績報告書

高等教育機関における化学物質管理システムの構築

研究課題

研究課題/領域番号 16550138
研究機関上智大学

研究代表者

恩田 正雄  上智大学, 理工学部化学科, 助教授 (30053672)

キーワード化学物質管理システム / 高等教育機関 / ICチップ / 学生証 / 廃液
研究概要

1、某化学科の研究室配属4年生および大学院学生を対象に化学物質管理に関する意識調査を行った。結果は過去(およそ20年前)に比べ、化学物質取り扱いに関して危険に対する認識の低下は驚くべきものであった。この状況は多くの大学教員が言っているように、たとえば学生実験における学生の化学物質に対する接し方が恐ろしい程であると感じていることとも符合する。
2.以上の結果をふまえ、化学物質に接する全ての学生にその使用に関して責任を持たねばならないこと自覚させ、教育責任者はそのための安全教育を全国的に見直すべきである。化学物質を扱う全ての者(教職員、学生を問わず)に、真の責任を持たせるためには、物質管理のみならず「ミスを犯す人間」を含めた新しいシステムが望まれている。
3.多くの大学が化学物質管理システムを導入しているが、すべて化学物質そのものを管理するものである。上記思想を導入するために化学物質を扱う「人」を管理することを試みた。たとえば、学生のIDカード(ここではICカード)に、関与する化学物質の情報(品名、量、日時、場所、移動形体、など)を逐次記入・書き換えするシステムである。管理者は随時読み出し・集計することが可能である。
4.ケミカルショップなどにおける、各人への物質の授受および廃棄物処理を基本としている。図書館カードに似ているが情報量は数十倍である。
5.上智大学では新理工棟の建設を数年後に控え、安全面からとくに化学物質の管理に関して上記理念を盛り込むべく可能性を検討している。
6.本研究では、ICチップによる化学物質の管理の可能性と、従来の管理システム(バーコードによる)と学生証との結合について検証した。

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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