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2004 年度 実績報告書

周波数変化型高感度MEMS加速度センサに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560043
研究機関石巻専修大学

研究代表者

菅原 澄夫  石巻専修大学, 理工学部, 教授 (00007197)

研究分担者 工藤 すばる  石巻専修大学, 理工学部, 助教授 (20214968)
キーワード加速度センサ / 単結晶シリコン / 横振動子 / 共振周波数変化 / 圧電駆動 / 有限要素法解析
研究概要

本年度は、まず加速度センサとして使用される単結晶シリコン構造体の各部寸法値を明らかにするため、約4×5×0.5mm^3なる体積及び周波数変化率(感度)Δf/f_0≒4,600ppm/Gを目標にして、有限要素法解析による設計を行った。その結果、以下のことが明らかにされた。
1.加速度センサに使用される力センサである横振動子については、板厚10μmで全長2,668μmのものが両端での最大変位比がu_z/u_<z0>≒10^<-4>〜10^<-5>と極小になることから、センサとして利用可能であることが分かった。
2.この横振動子に付加する質量としては、その板厚を510μmとしたとき3,670ppm/Gなる感度が実現できることが分かった。
3.また、加速度センサに使用される支持棒として、直線支持棒を利用した場合には要求感度が満足されず、板厚510μmの支持棒を折り曲げて支持による影響を低減させた場合には要求感度が実現されることが分かった。
4.加速度の検出軸であるx軸方向を除いたyやz軸方向からの加速度の影響は、z軸方向がx軸方向の感度に対して0.14%程度と小さく、y軸方向はさらに3桁小さいことが明らかになった。
5.質量及び支持棒の板厚を等しく510μmとした加速度センサを試作し、感度が設計値とほぼ一致することが分かった。
以上の様に、今年度は加速度センサの単結晶シリコン構造体部分に対する設計はほぼ終了し、その妥当性も一応実験的に検証できたものと考えている。次年度は、このセンサ構造体を圧電に駆動させた場合の有限要素解析を行い、試作センサの諸特性と比較検討する予定である。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (3件)

  • [雑誌論文] Experimental Consideration of Acceleration Sensor Utilizing Resonance Frequency Change of Flexural Vibrator2004

    • 著者名/発表者名
      Jun Takahashi
    • 雑誌名

      Jpn.J.Appl.Phys. Vol.43, Part1,5B

      ページ: 3035-3039

  • [雑誌論文] 周波数変化型シリコン加速度センサにおける支持固定方法の検討2004

    • 著者名/発表者名
      菅原 澄夫
    • 雑誌名

      日本音響学会2004年秋季研究発表会講演論文集(II) No.2-9-12 9月

      ページ: 1201-1202

  • [雑誌論文] 単結晶シリコン加速度センサの構成2004

    • 著者名/発表者名
      菅原 澄夫
    • 雑誌名

      第25回超音波エレクトロニクスの基礎と応用に関するシンポジューム No.P2-14 11月

      ページ: 185-186

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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