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2005 年度 実績報告書

下限界近傍疲労き裂進展挙動の新展開とそのメゾモデリングによる現象の発生予測

研究課題

研究課題/領域番号 16560065
研究機関福井大学

研究代表者

飯井 俊行  福井大学, 大学院・工学研究科, 教授 (10313727)

キーワード破壊力学 / 疲労き裂進展 / 下限界応力拡大係数範囲 / 静的破壊機構 / 最大応力拡大係数 / 環境効果 / メゾスコピックモデル / き裂閉口
研究概要

17年度は,主として,提案しているメゾスコピックモデルによる数値シミュレーションを行い,提案しているモデルの検証を行った.その後,このシミュレーションによる複数の材料に対するパラメータスタディ結果もあわせて,K_<th,max>増によるΔK_<th>の漸減現象発生の有無を容易に予測可能とする判定線図を作成し,最終的な成果をまとめた.
具体的には,提案しているモデルにおいて複数の選択肢が考えられる次の項目について,実験結果を再現するように定め,数値計算用にコード化した.
-き裂前縁に位置するセルの局所的き裂駆動力→並列バネモデルを採択することにより,き裂前縁の局所的応力の再配分を考慮
-セル内の材料抵抗→基本材料抵抗に材料のばらつきを乗じる形で,セルの材料抵抗を評価
以上の仮定の下で,S55Cを念頭に置いた数値シミュレーションを行い,K_<th,max>増によるΔK_<th>の漸減現象を再現した.そしてS55Cについて,K_<th,max>増によるΔK_<th>の漸減現象が再現できたときの基本材料抵抗値の設定方法を他の材料(Al,Ti)にも適用し,シミュレーションによりK_<th,max>増によるΔK_<th>の漸減現象の有無を予測した.その結果が実験結果と対応している場合に,提案しているモデルの検証ができたと判断することにし,予想通りの結果を得た.その後上記のシミュレーション結果を集約し,K_<th,max>増によるΔK_<th>の漸減現象発生の有無を容易に予測可能とする判定線図として最終的な成果をまとめた.

  • 研究成果

    (2件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (2件)

  • [雑誌論文] Simulation on the Decrease in Threshold Stress Intensity Factor (SIF) Range due to High Maximum SIF2006

    • 著者名/発表者名
      T.Meshii, K.Ishihara, T.Akakura
    • 雑誌名

      Journal of ASTM International 3・2

      ページ: 1-10

  • [雑誌論文] 最大応力拡大係数(K値)増による下限界K値範囲漸減率の定量予測2005

    • 著者名/発表者名
      飯井俊行, 石原健一, 朝倉俊行
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(A編) 71・710

      ページ: 1369-1376

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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