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2005 年度 実績報告書

超音波振動による異種材料間の直接接合法

研究課題

研究課題/領域番号 16560076
研究機関富山県立大学

研究代表者

松岡 信一  富山県立大学, 工学部, 教授 (60011152)

キーワード接合 / 超音波 / 溶着 / セラミックス / 接合エネルギー / 接合圧力 / 接合時間 / 金属材料
研究概要

超音波接合法は,従来の各接合法に比べ,常温で迅速かつ容易に接合でき,さらにはんだや接着剤等を用いないで接合できる,環境に優しい接合技術である.また,接合時に高い圧力や温度を要しないため,接合材の物性を損なうことなく,健全な接合材が得られることが大きな利点である.ここでは,金属/セラミックスおよび異種金属間の直接接合を試み,各材料間における接合の可否とその特性を調べた.
全般には,材料の組み合わせや接合条件によって,それぞれに最適な接合条件が存在する.具体的には,接合圧力が増大すると接合(印加)時間が短縮でき,逆に圧力が低い場合は,接合時間は幾分長くなる.また,材料の接触面では微視的なすべりと同時に,超音波振動の印加で摩擦熱が発生し,接合界面は予想以上の高温(450℃〜550℃)となり,両物質の相互移着(凝着)が生じて接合が完了する.したがって,この状況下では原子間結合あるいは反応層の形成も大いに期待できる.また,インサート材を用いた場合,活性金属や低融点金属をインサート材として用いるか,あるいは接合面をメタライズしたものは,有効なバインダとして効果を発揮し,接合を促進させる.
さらに,金属どうしでは,AlやCuなどの弾性係数の小さい材料は,塑性変形による加工硬化を受けやすく,接合部近傍でクラックなどが発生しやすい.逆にMoやWおよびアモルファス合金などは,内部変形が増大するにつれてボイドや割れが生じやすくなる.以上から,小物,薄物,軟質材料は低出力,低圧力で接合できる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (6件)

  • [雑誌論文] 環境にやさしい接合技術-異種材料間の超音波接合-2006

    • 著者名/発表者名
      松岡信一
    • 雑誌名

      機械の研究 58・1

      ページ: 179-187

  • [雑誌論文] 超音波振動を利用した金属/セラミックスの直接接合に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      今井久志, 松岡信一
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集(A) 71・709

      ページ: 1270-1275

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] インサート材を用いた薄アルミナとアルミニウムの超音波接合2005

    • 著者名/発表者名
      石黒智明, 松岡信一
    • 雑誌名

      材料 54・11

      ページ: 1191-1196

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] アルミニウム陽極酸化皮膜の接合性と耐食性に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      松岡信一, 石黒智明
    • 雑誌名

      富山県立大学紀要 15

      ページ: 46-53

    • 説明
      「研究成果報告書概要(和文)」より
  • [雑誌論文] Finding the optimum parameters for ultrasonic welding of Aluminum alloys2005

    • 著者名/発表者名
      H.Imai, S.Matsuoka
    • 雑誌名

      JSME International Journal(A) 48・4

      ページ: 311-316

  • [雑誌論文] Ultrasonic welding of thin alumina and aluminum using inserts2005

    • 著者名/発表者名
      T.Ishikuro, S.Matsuoka
    • 雑誌名

      JSME International Journal(A) 48・4

      ページ: 317-321

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公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

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