• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

環境調和の非鉛系超微小はんだ試験片のクリープ強度評価法の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16560088
研究機関舞鶴工業高等専門学校

研究代表者

高田 晄男  舞鶴工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (80043363)

研究分担者 坂根 政男  立命館大学, 理工学部, 教授 (20111130)
キーワードはんだ / クリープ / 破断時間 / 電子デバイス / 構成式 / ラーソ・ミラー・パラメータ / 寸法効果
研究概要

電子デバイス用はんだ接合部の信頼性向上に当たっては,FEMによる非弾性解析が不可欠であるが,その際に入力する精度の高いクリープ構成関係の把握が必要となる.また,線形損傷則を始めとする,クリープ疲労損傷則のはんだへの適用性を検討する際にも,基礎データとしてのクリープ破断特性の把握が重要となる.これまではんだの強度評価法の研究としては,低サイクル疲労,クリープ疲労,機械的性質に及ぼすSn含有量,温度およびひずみ速度依存性等の検討が行われてきている.
一方,電子デバイスに使用されるはんだのクリープ強度の研究は,最近になって系統的に行なわれつつあるが,それらの研究の殆んどが標点部直径が7mm〜10mm程度の比較的大きな寸法の試験片を用いている.しかし,実際の電子デバイスに使用されるはんだ接合部の寸法は,数百μmのものが多く,直径が7mm〜10mmのバルク試験片から得られたクリープデータの微小はんだ接合部のクリープ強度への適用性が課題とされてきた.
本研究では,はんだのクリープ強度に及ぼす試験片寸法の影響を考察するため,標点部直径が0.3mm〜2.0mmの試験片のクリープ試験が可能な直下荷重方式のミニチュアクリープ試験機を新たに開発した.さらに,開発した試験機を用いて,直径が0.3mm〜2.0mmのSn-37Pb試験片についてクリープ試験を行い,直径7.5mmのバルク試験片のデータと比較した.実験結果に基づいて,試験片直径がクリープ破断時間やクリープ速度に及ぼす影響を現象論的に考察した.併せて,今後のこの種の研究を行なう上での課題についても提起した.

  • 研究成果

    (7件)

すべて 2005 2004

すべて 雑誌論文 (4件) 図書 (3件)

  • [雑誌論文] はんだのクリープ試験法標準-日本材料学会標準試験法-2005

    • 著者名/発表者名
      高田 晄男
    • 雑誌名

      エレクトロニクス実装学会第19回エレクトロニクス実装学術講演大会講演論文集

      ページ: 79-80

  • [雑誌論文] Sn-8Zn-3Biはんだのクリープおよびクリープ破断特性2005

    • 著者名/発表者名
      高田 晄男
    • 雑誌名

      日本機械学会関西支部平成16年度関西学生会卒業研究発表講演会前刷集

      ページ: 4の17

  • [雑誌論文] 高温におけるSUS316ステンレス鋼の切欠きクリープ破壊に及ぼす真空ふん囲気の影響2005

    • 著者名/発表者名
      高田 晄男
    • 雑誌名

      舞鶴工業高等専門学校紀要 No.40

      ページ: 1-6

  • [雑誌論文] Sn-8Zn-3Biはんだのクリープおよびクリープ破断特性2004

    • 著者名/発表者名
      高田 晄男
    • 雑誌名

      日本材料学会第42回高温強度シンポジウム前刷集

      ページ: 48-52

  • [図書] はんだのクリープ試験法標準(JSMS-SD-8-04)2004

    • 著者名/発表者名
      高田 晄男
    • 総ページ数
      56
    • 出版者
      日本材料学会
  • [図書] はんだのクリープ疲労試験法標準(JSMS-SD-9-04)2004

    • 著者名/発表者名
      高田 晄男
    • 総ページ数
      80
    • 出版者
      日本材料学会
  • [図書] Factual Database on Creep and Creep-Fatigue Properties of Sn-37Pb and Sn-3.5Ag Solders2004

    • 著者名/発表者名
      Akio TAKADA
    • 総ページ数
      458
    • 出版者
      The Society of Materials Science, Japan

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi