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2004 年度 実績報告書

圧縮性回転流体中の流れのトポロジーに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 16560147
研究種目

基盤研究(C)

研究機関岡山大学

研究代表者

柳瀬 眞一郎  岡山大学, 工学部, 教授 (20135958)

キーワードコリオワカ / 遠心力 / スペクトル法 / 渦構造 / サイクロニック / 平板間流
研究概要

圧縮性回転流体を計算するための基本的な研究準備と海外の研究動向の調査を行った。まず、回転流体の基礎方程式から平板間中の流れを計算するために課すべき適当な圧力勾配を求めた。回転流体中では中心から急激に増加する遠心力が働くため、これを適当な圧力場によって抑制しなければ周期的な場が得られない。そこで、やや人為的であるが、流れ方向に圧力勾配を加えることにより、周期的な流れ場を実現することが可能となった。また、圧縮性流体の基礎方程式をスペクトル法で解くためのコードを作成した。それを用いてテスト計算を行い、線形安定性の計算結果と比較して良好な一致を見た。非圧縮性流体では、渦構造は圧力場のラプラシアンを計算することによって表示されるが、圧縮性流体での対応は検討中である。現在特に注目しているのは、渦構造と密度変化の対応であって、通常低圧力となる渦中心での密度の変化、また回転場においてのその特徴などを解析中である。一方、海外での動向調査は、ノルウェー、ロシア、アメリカ合衆国の3力国で行い、多大な成果を挙げた。ノルウェーでは乱流国際会議で成果を発表し、専門家と意見交換を行った。ロシアでは、ワークショップに参加し、多くの知識を得ることができた。また、米国ではAPS/DFDに参加して、世界的な流体力学の潮流を肌で感じるとることができた。以上の成果は今後の研究の発展に大きく寄与すると思われる。特に、米国の学会では多くの研究者に自分自身の研究成果を知らせることができ、帰国後も研究上の交流が発生している。

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2004

すべて 雑誌論文 (5件) 図書 (1件)

  • [雑誌論文] Zero-mean-absolute-vorticity state and vertical structures in rotating channel flow2004

    • 著者名/発表者名
      S.Yanase, Y.Kaga
    • 雑誌名

      J.Phys.Soc.Jpn. Vol.73No.6

      ページ: 1419-1422

  • [雑誌論文] Taylor-Dean flow through a curved duct of square cross section2004

    • 著者名/発表者名
      K.Yamamoto, X.Wu, T.Hyakutake, S.Yanase
    • 雑誌名

      Fluid Dynamics Research Vol.35

      ページ: 67-86

  • [雑誌論文] Generation and sustenance mechanisms of coherent vertical structures in rotating shear turbulence2004

    • 著者名/発表者名
      S.Yanase, M.Tanaka, S.Kida, G.Kawahara
    • 雑誌名

      Fluid Dynamics Research Vol.37

      ページ: 237-254

  • [雑誌論文] 短形曲がり管内二次流の形態変化2004

    • 著者名/発表者名
      山本恭二, 門脇健, 柳瀬眞一郎, 加賀義人
    • 雑誌名

      日本機械学会論文集B編 76巻699号

      ページ: 2822-2829

  • [雑誌論文] 回転流の不安定性と乱流秩序構造2004

    • 著者名/発表者名
      柳瀬眞一郎, 田中満, 加賀義人
    • 雑誌名

      ながれ 23巻5号

      ページ: 341-354

  • [図書] ながれの事典2004

    • 著者名/発表者名
      柳瀬眞一郎(分担)
    • 総ページ数
      796(487-490)
    • 出版者
      丸善

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公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

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