研究課題/領域番号 |
16560154
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研究機関 | 東京都立大学 |
研究代表者 |
太田 正広 東京都立大学, 工学研究科, 教授 (80094259)
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研究分担者 |
村上 和彦 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (00281692)
吉田 真 東京都立大学, 工学研究科, 助手 (60336518)
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キーワード | レーザマニピュレーション / レーザトラッピング / 超微粒子 / 自然対流 / マランゴニ対流 / ベナール対流 / DNA |
研究概要 |
レーザマニピュレーション技術をDNA組替えなどの微生物遺伝子操作へ応用する際に生じる流動現象を明らかにすることが本研究の第一の目的である。微生物が混合された液体が入っている微小セルにはレーザ照射よってどのような外乱としての流動が生じているのかを明らかにし、その流動を制御することが本研究の第二目的である。本年度においては、レーザスキャニング用ガルバノミラーを含む光学系の設計を行った。マニピュレーション用レーザ光源は現有設備の連続発振最大出力16WのYAGレーザを使用する。レーザビーム照射による微小セル内の温度変化計測を行い、レーザ照射時間が液体加熱与える影響実験を行った。短時間レーザ照射を行うため、Qスイッチを平成16年度に購入した。Qスイッチを装着したCW発信型のYAGレーザから、レーザパルスの発信が可能であることをレーザパワー測定により確認した。ガルバノスキャナーによりレーザ発信線1本に対して、複数本のレーザが見かけ上発射されている手法を考案し、その実射を確認できた。レーザ光照射により誘起される液滴に流動を発生させた。流動発生の原因はレーザ照射による液滴を積層されているガラス面が加熱されたことによる液滴内部の自然対流である思われる。また液滴内に混入した固体微粒子の回転運動計測を行った。He-Neレーザ光を液滴に照射し、液滴内微粒子回転によるレーザ光の散乱光変動を計測した。レーザパワーが340mWならば85Hzの液滴内微粒子回転が発生していることを明らかにした。
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