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2005 年度 実績報告書

人間の感性情報に基づく空気圧騒音の低減方法

研究課題

研究課題/領域番号 16560167
研究機関沼津工業高等専門学校

研究代表者

村松 久巳  沼津工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (70219939)

キーワード空気圧工学 / 空気圧用消音器 / 騒音低減 / フェードイン / 形状記憶合金
研究概要

少子高齢化社会を迎えて簡便性と環境にやさしい特性を有している空気圧システムを福祉機器やヒューマンインターフェイスに応用する研究・開発が進められている.しかし,生産システムの自動化と省力化を目的として開発された空気圧システムは,動作時に空気圧騒音を発生し,人間に強い不快感を生じさせる.このため,生活環境においては,人間にやさしい新たな空気圧システムが求められている,そこで,本研究は人間の感性情報である脳の活動と生理の状態を計測することにより,空気圧騒音の低減方法を見出すとともに,この低減方法に基づく空気圧システムを開発することを目的とする.
本年度は脳波・生理計測システムを用いて,平成16年度に開発したフェードインの効果を有する高性能な消音器の性能を評価することを計画した.具体的には,騒音の心理的な特性すなわちうるささの評価と機械的な特性すなわち流量特性の評価を行う.この2項目について詳細に述べる.
1.脳波・生理計測システムのデータ解析用コンピュータが実験中に破損したため、うるささの評価用データが十分に集められていない.しかし,フェードインの効果を複数の被験者に聞かせると,大変静かであるとの主観的な結果を得ている.現在,システムの修理中であり,継続してうるささの評価を行う予定である.
2.フェードインの効果を有する消音器の流れ特性を実験的に調べた.圧力と流量の時間変化を測定すると,これらの変動が抑制される結果が得られ,フェードインの効果を有する高性能な消音器内の流れが,整流化する特性であることが明らかとなった.
以上の結果を整理し国際会議と論文講演会で論文講演するとともに,文献調査や資料調査したことをまとめて日本フルードパワーシステム学会誌に解説の記事を投稿し掲載された.さらに特許出願し,発明協会主催の全国特許流通アドバイザー会議の優れたシーズとして紹介された.

  • 研究成果

    (6件)

すべて 2006 2005

すべて 雑誌論文 (5件) 産業財産権 (1件)

  • [雑誌論文] 空気圧分野の研究動向2006

    • 著者名/発表者名
      村松 久巳
    • 雑誌名

      日本フルードパワーシステム学会誌 第37巻・第1号

      ページ: 70-73

  • [雑誌論文] フェードイン特性を持つ空気圧用消音器に関する研究(登表予定)2006

    • 著者名/発表者名
      村松久巳、足立将明
    • 雑誌名

      日本機械学会2006年 年次大会講演会講演論文集

  • [雑誌論文] Development of a New Pneumatic Silencer to Reduce Unpleasantness of a Sound2005

    • 著者名/発表者名
      Hisami MURAMATSU, Hirokazu ONO, Masaaki ADACHI
    • 雑誌名

      Proceedings The 6th JFPS International Symposium on Fluid Power TUKUBA 2005 (CD-ROM)

      ページ: 132-136

    • 説明
      「研究成果報告書概要(欧文)」より
  • [雑誌論文] フェードイン特性を持つ空気圧用消音器に関する研究2005

    • 著者名/発表者名
      村松久巳、足立将明、小野浩一
    • 雑誌名

      平成17年度春季フルードパワーシステム講演論文集

      ページ: 86-88

  • [雑誌論文] 騒音計測2005

    • 著者名/発表者名
      村松 久巳
    • 雑誌名

      日本フルードパワーシステム学会誌 第36巻・第4号

      ページ: 44-47

  • [産業財産権] フェードイン発生装置及びその装置が組み込まれた空気圧用消音装置2005

    • 発明者名
      村松久巳
    • 権利者名
      静岡TLO
    • 産業財産権番号
      特願2005-284406
    • 出願年月日
      2005-09-25

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公開日: 2010-01-29   更新日: 2016-04-21  

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