• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2004 年度 実績報告書

転がり案内の玉通過振動の計算予測と低減技術の開発

研究課題

研究課題/領域番号 16560207
研究機関長岡技術科学大学

研究代表者

太田 浩之  長岡技術科学大学, 工学部, 助教授 (30233141)

キーワード転がり案内 / 玉通過震動 / 玉の配置 / 計算予測 / 振動低減
研究概要

1.はじめに,試験用転がり案内の設計・試作を行った.玉通過振動には,各玉列における玉の格対的な配置状況が影響すると考えられた.そのため,各玉列における玉の配置を保持器で固定した非循環式の転がり案内を設計・試作した.試験用転がり案内の玉の配置は次の4種類とした.
(a)すべての溝の玉の配置が軸方向で同一のもの
(b)上溝と下溝の玉の配置が玉間隔の1/2だけずれたもの
(c)左溝と右溝の玉の配置が玉間隔の1/2だけずれたもの
(d)玉の配置が4つの溝すべてで異なるもの
2.次に,上の(a)から(d)の玉の配置における玉通過振動を計算予測するため,転がり案内のベアリングブロックを5自由度系とみなした.そして,Hertzの接触理論に基づいて,静的な玉通過振動の理論計算式を導出するとともに,その計算プログラムを作成した.
3.上の2で述べた玉通過振動の計算プログラムを用いて,試験用転がり案内に対して玉通過振動の計算予測を行った.
4.レーザーオートコリメータにより,転がり案内を抵速度で駆動した場合のベアリングブロックのピッチング方向およびヨーイング方向の玉通過振動を測定した.
5.玉通過振動の計算予測と実験結果を比較した.その結果,以下のことが明らかとなった.
(i)各玉列における玉の相対的な配置は,玉通過振動の発生方向および振幅に影響を及ぼす.
(ii)ベアリングブロックの開きによる玉と軌道間の弾性接近量の減少を考慮した玉通過振動の計箪予測は,(a)から(d)のいずれの玉の配置においても,実験結果と良く一致する.

URL: 

公開日: 2006-07-12   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi