研究概要 |
転がり案内の玉通過振動の計算予測と低減技術の開発に関し,本研究で得られた結論は以下のとおりである. (1)玉の相対配置を一定に保つことが可能な転がり案内を用いて,ピッチングおよびヨーイング玉通過振動を測定した結果,ピッチングおよびヨーイング玉通過振動の発生状況は,玉の相対配置によって異なることが確認できた. (2)実験を行った直線速度範囲(V=3.3×10^<-5>〜5×10^<-4>m/s)では,実験で得たピッチングおよびヨーイング玉通過振動のrms値がによってほとんど変化しなかった. (3)静的つりあいに基づき,玉の相対配置が任意の場合における玉通過振動の計算法を提案した. (4)玉の相対配置に対するピッチングおよびヨーイング玉通過振動の発生状況,時問波形,rms値は,計算と実験でほぼ一致した. (5)玉の相対配置を同相配置にすることで,計算上,玉通過振動をゼロにできることを明らかにした
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