• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2005 年度 実績報告書

人間の把持力制御操作分析と空気圧駆動フィンガへの適用

研究課題

研究課題/領域番号 16560220
研究機関八戸工業高等専門学校

研究代表者

佐藤 勝俊  八戸工業高等専門学校, 機械工学科, 教授 (30108576)

研究分担者 村山 和裕  八戸工業高等専門学校, 機械工学科, 助教授 (50210068)
黒沢 忠輝  八戸工業高等専門学校, 機械工学科, 講師 (40259792)
キーワードグローブスキャンシステム / 把持力 / フィンガ / 力制御 / 空気圧 / サーボ / 柔軟性 / 指先
研究概要

グローブスキャンシステムセンサの感度解析を行い,さらにこれを用いて実際に物体を把持した時の各指に加わる把持力について考察した.把持力の分析の結果,以下のような結果が得られた。
(1)人間が物体を把持する時,最も力が加わる指は親指である.
(2)硬い物体を把持した時
a)3本指で把持した場合,2本の場合と比較すると,親指・人差し指においてそれぞれ約30%,65%の把持圧力の減少が見られ,中指には大幅な負担の補助効果がある.
b)4指,5指で把持する場合には,大幅な把持圧力の減少は見られず,物体の把持に大きく影響するのは親指,人差し指,中指であり,薬指,小指は補助的な働きをしている.
したがって、機械的な指を制御し硬い物体を挟むようにして把持を行う時,フィンガの数は,3本で十分機能を果たせる.
(3)柔軟な物体を把持した時
a)物体が変形し指から滑り落ちそうになった時,人間は指先に力を入れてこれを防ごうとする.
b)柔軟な物体は力を加えても変形するため,硬い物体を把持する場合に比べ,加わる圧力は小さい.
c)フィンガの数を2本から3本に増やした場合は約1.8倍の接触面積の増加が見られるが,その後,4指,5指とフィンガの数を増やしても,大幅な接触面積の増加は見られず,硬い物体の把持と同様に、最適なフィンガの数は3本である.
これらの知見結果を元に、既に製作した3指を平行移動させて物体を把持するハンドの構造をやめ、指先を曲げて物体を把持し、かつ指先で力制御ができる3指の空気圧フィンガへの設計変更をすすめている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2006

すべて 雑誌論文 (1件)

  • [雑誌論文] グローブスキャンシステムを用いた人間の把持力分析2006

    • 著者名/発表者名
      佐藤勝俊, 秋谷圭祐
    • 雑誌名

      日本機械学会東北支部第41期総会,講演会講演論文集 No.2006-1

      ページ: 187-188

URL: 

公開日: 2007-04-02   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi