研究課題
本年度は、試作品レス生産の実用化に向けた理論とシステムの開発を行った。そのための方法の1つとして、多軸構造の完成品について組立順序の導出の方法について研究した。さらには、組立品を作成するにはセル生産方式やライン生産方式などいろいろな方式が存在する。それらの生産方式の3次元コンピュータグラフィックスの表示法と検討法を明らかにした。I.組立作業の3次元コンピュータグラフィックスを用いた組立方式の研究(篠田心治分担)組立品を量産する段階では、製造部門はそれらをセル方式で行うのか、ライン方式で行うのかといった様々な生産方式の検討が必要になる。実際の作業現場では、これらの方式の決定は、生産部門担当者の勘や経験に依存していることが多い。これらの様々な生産方式の3次元コンピュータグラフィックスを表示させることをねらいとした。本年度は、いくつかある生産方式のなかで、作業者がいくつかの工程を歩行して完成品を作り出す"歩行を伴う組立作業の3次元コンピュータグラフィックス"の導出理論と表示法を明らかにした。II.接触関係図からの多軸構造の組立品の組立順序の導出(丹羽明分担)本研究では、3DCADデータだけから自動的に組立作業を導出する。そのためには、3DCADデータに含まれる部品同士の"接触関係"を明らかにする必要があり、これらの接触関係などの情報を表した図を"接触関係図"と読んでいる。組立品が多軸になると、部品は様々な方向から組付くことになり、接触関係図も複雑になる。本年度は、様々な方向から組付く部品点数の多い組立品について、1軸構造の場合の理論を基に多軸構造の組立順序を導出する方法を明らかにした。
すべて 2006
すべて 雑誌論文 (1件)
International Conference on Industrial Engineering Theory, Applications, and Practice 11
ページ: 913-918