研究課題
各種電極形状と配置における直流およびパルス電圧による気中および水面コロナの放電、オゾン生成特性を調べ、燃焼排ガス処理リアクタとして有効な電極配置、構造を検討した。これらの結果を参考に試作した二段式ESPモデルおよび水面コロナリアクタによる混合NOガスとディーゼルエンジン排ガスを用いたNOxとダストの処理特性を測定した。各種条件のもとで測定した排ガス処理特性からESPおよび水面コロナリアクタ内で生成するイオン、ラジカルおよび促進される化学反応を考察し、リアクタの最適設計条件を考察した。(1)各種電極製作および放電特性測定とリアクタの設計・製作(H16.4〜8)下部電極として平板導体と導電率の異なる水に水中の電極形状を変えて、多針および水平突起電極について水面および気中コロナ放電の諸特性を測定し、NOx処理と集塵の両機能を持つリアクタとして有効な電極配置を検討し、処理リアクタモデルを設計、製作した。(2)二段式ESPモデルおよび試作リアクタによるNOx、ダスト処理実験(H16.6〜H17.3)ディーゼルエンジン排ガスおよびブレンドガスを用いて、試作リアクタの各種条件下のNOxおよび粒子状物質の処理特性を測定し、反応の促進に有効なラジカルの効率的な生成条件を考察した。また、これらの結果から燃焼排ガスの総合処理に対する最適リアクタ設計および放電条件を検討した。二段式ESPモデルでは、燃焼排ガス中のダスト捕集とNOx処理に必要な放電エネルギー差があることが明らかになり、粒子状物質とNOxの同時高効率処理には水面コロナまたはパルスコロナを利用することが有効であると思われる。アンモニアの添加によるNOの酸化とNO_2の水面への溶解除去を促進させる新しいリアクタの設計を検討している。
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